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アンニーバレ・カラッチ『アッピア街道で聖ペテロの前に現れるキリスト』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年07月29日(火)07時44分 | 編集 |
2014年7月29日(火) 


目次
1. ネロによる迫害
2. 原題


今回取り上げる作品はアンニーバレ・カラッチ作『アッピア街道で聖ペテロの前に現れるキリスト』です。

アンニーバレ・カラッチ『アッピア街道で聖ペテロの前に現れるキリスト』480


1. ネロによる迫害


ローマ皇帝ネロ(在位:54-68)はキリスト教徒を徹底的に迫害しました。
ローマで布教活動を行っていたペテロは身の安全を確保するために一旦ローマを離れることにしました。

ペテロがアッピア街道を歩いていると前方からイエスが現れました。
イエスは十字架を携えて茨の冠を頭につけています。

ペテロはイエスに尋ねます。

「どこへ行くのですか?」

イエスは次のように答えました。

「お前はローマの民を見捨てようとしている。私はお前の代わりにローマへ赴き、もう一度十字架刑を受けに行くのだ。」

イエスの言葉を聞いてペテロはローマから離れるという考えを改めます。
そして苛烈な迫害の待つローマへと再び戻ることにしたのです。

イタリアの画家アンニーバレ・カラッチ(1560-1609)はペテロがイエスと出会った場面を描いています。
イエスは右手の人差指を突き出して、これからローマ市内に向かうことを示しています。

一方、年老いたペテロは突如現れたイエスに驚きの表情を隠せません。

ペテロは迫害による殉教死を恐れてローマから離れるところでした。
しかし、そのような弱気をイエスに見透かされて恥じ入ることになります。

ペテロの言った「どこへ行くのですか?」はラテン語で「クォ・ヴァディス(Quo Vadis)」と言います。


2. 原題


アンニーバレ・カラッチ(Annibale Carracci)が描いた『アッピア街道で聖ペテロの前に現れるキリスト』は英語ではChrist appearing to Saint Peter on the Appian Wayと言います。

この作品はロンドンのナショナル・ギャラリー(The National Gallery, Trafalgar Square, London)で見ることが出来ます。




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