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ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』
記事URL  カテゴリ | 新約聖書絵画 | 2014年08月01日(金)08時09分 | 編集 |
2014年8月1日(金) 


目次
1. エチオピアでの殉死
2. 原題


今回取り上げる作品はミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ作『聖マタイの殉教』です。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ『聖マタイの殉教』316


1. エチオピアでの殉死


イエスの12使徒の一人マタイはエチオピアでの布教活動の最中に殺害されました。

イタリアの画家カラヴァッジョ(1571-1610)の作品においては中央下部で白いズボンを穿(は)いて横たわっているのがマタイです。

マタイの右手首を掴んで恫喝しているのは王が放った刺客です。
この後、右手に持った剣でマタイの息の根を止めるところです。

マタイの右手の先には天使が見えます。
天使が差し出しているのは棕櫚(しゅろ)の葉です。

キリスト教において棕櫚は殉教の象徴とされています。

前景に描かれた上半身裸の若者たちはマタイから洗礼を受けようとしてこの場にいたのです。
厳かで静かな宗教儀式が荒々しい刺客の登場によって破壊されてしまいました。

キリスト教徒への徹底的な弾圧はこの後300年続きます。

ローマ帝国内で信教の自由が保障されたのはコンスタンティヌス1世(在位:306-337)が313年に発布したミラノ勅令以降のことです。

イエスの十字架事件以降、キリスト教徒の受難は300年以上続いたわけです。


2. 原題


カラヴァッジョ(Caravaggio)が描いた『聖マタイの殉教』はイタリア語ではMartirio di San Matteoと言います。

Martirioが殉教という意味です。

この作品はローマにあるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(La chiesa di San Luigi dei Francesi)のコンタレッリ礼拝堂(La cappella Contarelli)で見ることが出来ます。




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