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ジョージ・クルーニー主演映画『マイレージ、マイライフ』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年07月14日(火)16時48分 | 編集 |
2015年7月14日(火)


7月13日(月)にNHKBSプレミアムでジョージ・クルーニー主演の映画『マイレージ、マイライフ(原題:Up in the Air)』を見ました。

ジョージ・クルーニーが演じるライアン・ビンガムは解雇宣告を生業(なりわい)としています。

企業経営者は従業員に解雇通知をする際に、労使間の無益な争いを避けるためにビンガムのような第三者にその役割を委託して穏便に解雇を行う場合があります。

ビンガムが勤務する会社には休む隙がないぐらい様々な企業経営者から解雇宣告を代行して欲しいという委託があり、ビンガムは飛行機でアメリカ中を飛び回る生活を続けています。

1年中出張しているビンガムはアメリカン航空を主に利用してマイルを貯めており、1,000万マイルに到達することが当面の人生の目標になっています。

邦題のマイレージ、マイライフはマイルを貯めることぐらいしか人生に楽しみを見い出せない男という皮肉が込められています。

一方原題はUp in the Airとなっており直訳すると空中に(いる)となりますが、解決しなければならない案件が宙に浮いたままであるという意味合いも含まれていると思います。

ビンガムにとって宙に浮いたままの案件とは結婚して子供を儲け家族を作ることを指します。

しかしビンガムは飛行機に乗ってマイルを貯めること以外に人生の目標を見い出すことが出来ず、むしろこれまでの人生において結婚や家庭生活などというものに対して懐疑的な見方をして来ました。

ビンガムは空港のバーでアレックス・ゴーランと知り合い、美男美女がお互いの性欲を解消することを主目的とする気軽な人間関係を築きます。

アレックスを演じているのはヴェラ・ファーミガです。

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ビンガムの会社に大学を主席で卒業したという頭脳明晰な女性ナタリー・キーナーが入って来ました。
ナタリーを演じているのはアナ・ケンドリックです。

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ナタリーはビンガムの部下として業務に同行する中で独身主義を貫くビンガムに対して辛辣な持論を述べます。

ナタリーによればビンガムのような経済的にゆとりがある美男は行きずりのセックスに身を任せて独身生活を謳歌するのではなく、結婚をしてちゃんとした家庭を築くべきだと言うのです。

それが出来る立場にありながら自分の意志でそれをしないのはただ単に人生の本質から逃げているだけだと言うのです。

ビンガムは大きなお世話とばかりに若輩者のナタリーを怒鳴り散らしても良かったのですが、一理あるとも思って人間関係が壊れるような発言は慎みました。

このあたりのビンガムの自制できる人物像は面と向かって多くの解雇宣告をする中で自暴自棄になった労働者の激しい罵(ののし)りに耐えて来た経験が表現されているのだと思いました。

学業優秀な小娘に余計な人生論を聞かされても自制心を失わなかったビンガムでしたが人生の同行者の必要を多少は感じるようになり、セックスパートナーのアレックスの元へと走ります。

富裕層の美男がようやく結婚の意志を固め家庭を持つことを視野に入れたわけですが、アレックスはビンガムが想像していたような生活をしておらずビンガムは大恥をかくことになります。

ビンガムはこれまでの人生を改め、結婚生活を選択すると一大決心したのにそういう時に限って相手に恵まれず、結局飛行機の中にしか自分の居場所はないのだと悟るのです。


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