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作者不詳『ダイダロスとパシパエ、そして木製の牝牛』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年07月05日(火)16時23分 | 編集 |
2011年7月5日(火)


目次
1. アテナイの名工ダイダロス
2. クレタ王妃パシパエの性欲
3. 王妃と牡牛とのセックス
4. 原題


今回取り上げる作品は、作者不詳『ダイダロスとパシパエ、そして木製の牝牛』です。

2011年7月5日作者不詳『ダイダロスとパシパエ、そして木製の牝牛』366

1. アテナイの名工ダイダロス


ダイダロスは、元々はアテナイで暮らしていた名工でした。
アテナイの工房では甥のタロスを弟子に取って修行させていました。

そのタロスが鋸(のこぎり)と轆轤(ろくろ)台を発明します。

その様子を見ていたダイダロスは、タロスが自分を上回る名工になると直感します。
そうなるとダイダロスは立場を失います。

ダイダロスは保身のために弟子のタロスをアクロポリスから突き落として殺してしまったのです。

この犯行は間もなく明るみに出て、ダイダロスは裁判にかけられます。
そして、裁判で有罪判決を受けたダイダロスはアテナイから追放されることになったのです。

アテナイを追われたダイダロスは海を渡ってクレタ島に辿り着きました。
そして、クレタ島の王ミノスに仕える身となったのです。

クレタ島で暮らし始めたダイダロスは、やがてミノスの女奴隷ナウクラテを妻とします。
二人の間には息子イカロスが生まれました。


2. クレタ王妃パシパエの性欲


クレタ島の王妃パシパエは、ポセイドンがミノスに遣わした美しい牡牛に恋情を抱きました。

この恋情はミノスの裏切り行為に激怒したポセイドンが、王妃であるパシパエに狂気を吹き込んだことから生まれたものです。

ミノスの裏切り行為については、2011年6月27日(月)の記事『ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『エウロパの略奪』 loro2012.blog』を参照して下さい。

パシパエは、太陽神ヘリオスとペルセイスとの間に生まれた娘です。
コルキス王アイエテスや魔女キルケは兄妹にあたります。

さて、パシパエがどれだけ思いを募らせても、人間の女と牡牛との間には愛を交わす術がありません。

ポセイドンの呪いを受けたパシパエは、日増しに高まっていく性欲を抑え込むことが出来なくなっていきます。

パシパエは恥を偲んで名工ダイダロスに対処方法を相談します。

王妃の命を受けたダイダロスは密かに木製の牝牛を作ります。
パシパエはこの牝牛の中に入り込んで牡牛と密会したのです。

今回取り上げた作品では、向かって左に着座している女性がパシパエです。
画面中央で立って白い牛の背に右手を置いているのがダイダロスです。

この牛はダイダロスが木で作ったものであり、この中に王妃パシパエが入り込んで牡牛とのセックスの機会を待つという計画です。


3. 王妃と牡牛とのセックス


ポセイドンの牡牛は野に放たれた木製の牝牛に興味を示しました。
そして程なく、牡牛はダイダロスの作った牝牛の中に潜んでいたパシパエと性交したのです。

牡牛の男根を首尾よく受け入れたパシパエは懐妊します。
月満ちて生まれたのが牛頭人身の怪物ミノタウロスでした。

ミノタウロスは成長するに従い凶暴化し、クレタ島の人々を苦しめていました。
手に負えなくなったクレタ島の王ミノスは、ミノタウロスを殺してしまおうかとも考えました。

しかし、ポセイドンの更なる怒りを買うことを恐れてミノタウロスの殺害は断念します。

代わりにミノスは名工ダイダロスに命じて、ミノタウロスを閉じ込めるための迷宮を作らせたのでした。

迷宮に閉じこめられたミノタウロスは、後年王女アリアドネの協力を得たテセウスによって倒されることになります。

次回はテセウス誕生の物語です。


4. 原題


『ダイダロスとパシパエ、そして木製の牝牛』は、英語ではDaedalus, Pasiphae and wooden cowと言います。

この作品はイタリアの古代都市ポンペイのヴェッティ邸(House of the Vettii)の壁画として残されています。







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