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レンブラント・ファン・レイン『サムソンの結婚式』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年11月05日(月)00時48分 | 編集 |
2012年11月5日(月)


目次
1. サムソンの謎掛け
2. 花嫁の裏切り
3. 原題


今回取り上げる作品は、レンブラント・ファン・レイン作『サムソンの結婚式』です。

2012年11月5日レンブラント・ファン・レイン『サムソンの結婚式』 243

1. サムソンの謎掛け


ペリシテ人の娘との結婚式に臨んだサムソンは、宴席に集まったペリシテ人たちに、一つの謎謎(なぞなぞ)を出しました。

ティムナのぶどう畑で殺害したライオンの死体に蜂が群がり、蜂蜜が溜ったことを踏まえて、次のような謎掛けをしたのです。

「食べるものから食べ物が出た。強いものから甘いものが出た。強いものとは何か?甘いものとは何か?」

この謎謎を解いた者には、サムソンが賞として、衣を与えようという申し出をしました。
もちろん、結婚式の列席者は、サムソンが道中でライオンを殺害したことは知りません。

オランダの画家レンブラント(1606-1669)が描いているのは、サムソンが結婚式の宴席の場で、ペリシテ人たちに謎掛けをしている場面です。

中央で光が強く当たっている女性は、サムソンに見初められたペリシテ人の女性です。
この女性の名前は、『士師記』では明示されていません。

向かって右に描かれた、長髪の男性がサムソンです。
サムソンは指を立てて、何やら周囲の男性と話し込んでいます。

レンブラントの描き方では、花嫁は放ったらかしになっていますね。


2. 花嫁の裏切り


結婚式の後、花嫁は夫となったサムソンに答えを教えてくれるよう、強請(ねだ)ります。
新妻の懇願に根負けしたサムソンは、事の次第と謎謎の答えを教えてしまいました。

つまり、強いものとはライオンで、甘いものとは蜂蜜です。

答えを首尾よく聞き出した新妻は、翌日、同じペリシテ人の男性たちに答えを漏らしてしまいました。

答えを聞いたペリシテ人は、サムソンに謎謎の答えを解き明かし、見事に衣をもらう権利を得ました。

サムソンは約束を守るために、他のペリシテ人を多数殺害し、その者たちが着ていた衣を賞品として、謎掛けに正解した者に与えました。

サムソンのこのような残虐な振る舞いは、新妻の父の逆鱗に触れ、父はいったん認めたサムソンと娘との結婚を解消することに決めました。

結婚式の後、わずか数日でサムソンはその女性と離婚するハメになってしまったのでした。
この離婚事件を契機に、サムソンは再び暴虐な振る舞いをペリシテ人に対して行うことになります。


3. 原題


レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt Harmensz. van Rijn)が描いた『サムソンの結婚式』は、英語ではThe Wedding of Samsonと言います。

この作品は、ドイツ東部に位置する都市ドレスデンにある、ドレスデン美術館(Staatliche Kunstsammlungen Dresden)で見ることが出来ます。





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