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フランシスコ・デ・スルバラン『ゲリュオンを打ち負かすヘラクレス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年08月29日(月)12時32分 | 編集 |
記事のタグ: プラド美術館
2011年8月29日(月)


目次
1. ヘラクレスの12の功業(10番目)
2. 世界の果てジブラルタル
3. ヘリオスの協力
4. ゲリュオンとの戦い
5. 原題


今回取り上げる作品は、フランシスコ・デ・スルバラン作『ゲリュオンを打ち負かすヘラクレス』です。

2011年8月29日フランシスコ・デ・スルバラン『ゲリュオンを打ち負かすヘラクレス』272

1. ヘラクレスの12の功業(10番目)


ミケーネ王エウリュステウスがヘラクレスに課した10番目の難行は、ゲリュオンが飼う、紅い牛を生け捕りにすることでした。

ゲリュオンとは、クリュサオルとカロリエの間に出来た怪物で、エキドナの兄に当たります。

クリュサオルとは、ペルセウスがメデューサの首を刎(は)ねた際に生まれた怪物です。
従って、クリュサオルとペガサスは、双子の兄弟となります。

カロリエは、オケアノスとテテュスとの間に出来た娘です。


2. 世界の果てジブラルタル


さて、ゲリュオンは、オケアノスの西の果てに浮かぶ島エリュテイアに住んでいます。

ジブラルタル海峡を越えて西に進むことになるため、一般的な船ではエリュテイアに辿り着くことは出来ません。

現代では、地中海からジブラルタル海峡を通過して、西へと向かうことは、それほど難儀なことではありませんが、古代ギリシア人の世界観では、ジブラルタルの西は、未知の空間であり、ジブラルタルこそが世界の果てであると認識されていました。

もちろん、ジブラルタルの西にアメリカ大陸があることなど、古代ギリシア人は知りませんでした。


3. ヘリオスの協力


ヘラクレスは、世界の果てであるジブラルタル海峡を無事に通過して、西へと向かう方法を知りませんので、途方に暮れていました。

そんなヘラクレスに、太陽神ヘリオスが救いの手を差し伸べます。

ヘラクレスは、ヘリオスから、船の代わりになるような、人が乗れる大きさの黄金の盃を贈られたのです。

ヘラクレスは、その盃に乗り込んで、ジブラルタル海峡を通過し、オケアノスを渡り、エリュテイアに到達することが出来ました。


4. ゲリュオンとの戦い


エリュテイアでは、双頭の犬オルトロスがゲリュオンの牛たちの見張り番をしていました。
オルトロスとは、テュポンとエキドナの子で、ケルベロスの弟にあたります。

ヘラクレスはオルトロスを棍棒で殴り殺し、牛の群れを奪うことに成功します。

一刻も早く、エリュテイアから逃れたいヘラクレスでしたが、牛たちを奪われたことを知ったゲリュオンが、取り返しに来ました。

ヘラクレスは毒矢を取り出し、ゲリュオンに狙いを定め、見事に射殺しました。

スペインの画家フランシスコ・デ・スルバラン(1598-1664)が描いているのは、ゲリュオンを射殺した後のヘラクレスの姿です。

向かって右で、大地に倒れているのがゲリュオンです。
こうしてヘラクレスは、ゲリュオンの牛たちを生け捕りにすることが出来ました。

ヘラクレスはゲリュオンの牛の群れと共に、オケアノスの西の果てに浮かぶ島エリュテイアからジブラルタル海峡まで、黄金の盃に乗って戻って来ました。

ヘラクレスは、ジブラルタルからミケーネに戻る途中で、現在のローマに相当する地に立ち寄りました。

その地で、カクスという名の怪物に、この牛たちを盗まれてしまう事件が起きました。

続きます。


5. 原題


フランシスコ・デ・スルバラン(Francisco de Zurbarán)が描いた『ゲリュオンを打ち負かすヘラクレス』は、スペイン語ではHércules vence al rey Geriónと言います。

vencer Zは、Zを打ち負かす、という意味です。
el reyは、王、という意味です。

この作品は、プラド美術館(Museo Nacional del Prado)で見ることが出来ます。





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