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アンニーバレ・カラッチ『ジュピターとジュノ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2012年01月19日(木)14時08分 | 編集 |
2012年1月19日(木)


目次
1. テティスの願い
2. アプロディーテの誘惑の帯
3. ポセイドンの加担
4. 原題


今回取り上げる作品は、アンニーバレ・カラッチ作『ジュピターとジュノ』です。

2012年1月19日アンニーバレ・カラッチ『ジュピターとジュノ』367

1. テティスの願い


ゼウスは、アガメムノンを窮地に陥(おとしい)れてやりたいというテティスの願いを聞き入れます。

そして、ゼウスはオリンポスの神々に、ギリシア軍とトロイ軍のどちらにも加勢してはいけないという命令を出します。

その上で、ゼウス自身はトロイ軍が優勢になるように、ギリシア軍の陣地に雷霆を放ちました。
地上では、突然の落雷にギリシア兵士たちは大混乱に陥(おちい)ります。


2. アプロディーテの誘惑の帯


ヘラは、トロイ軍が優勢になって行く様子を見て、腹立たしい気分になっていました。

ヘラもアテナ同様に、パリスの審判によって一番の美女の地位を得られなかったという恨みを抱いています。

ヘラは、今回のトロイ戦争に関しては、パリスの所属するトロイが負ければ良いと考えています。

ギリシア軍の形勢が不利になっていく中、ヘラはゼウスの命令があるため、戦争への関与が許されません。

そこでヘラは、女性の武器を使ってゼウスの気を引く作戦に出ます。
まずヘラはアプロディーテの神殿へ行き、アプロディーテの持っている「誘惑の帯」を借りました。

この帯があれば、神々と言えども女性の誘惑を拒むことは出来なくなるのです。

ヘラは夫のゼウスに声を掛け、この帯を着けた状態で二人きりになりました。
もちろん、ゼウスをその気にさせて、夫としての愛情をたっぷりと示してもらうためです。

イタリアの画家アンニーバレ・カラッチ(1560-1609)が描いているのは、誘惑の帯を着けたヘラが豊満な乳房をゼウスに見せて、これから性交に及ぼうとしている場面です。

ゼウスはヘラの豊麗な左の太股に手を添えて、すっかりその気になっています。

ゼウスの足元にいるのは、ゼウスの聖鳥である鷲です。
ヘラの聖鳥である孔雀は、ヘラの左脚の奥に描かれています。


3. ポセイドンの加担


ゼウスがヘラと愛を楽しんでいる間に、ヘラの意を受けたポセイドンはギリシア軍に加勢しました。

ゼウスの目が戦場から離れている内に、ポセイドンに鼓舞されたギリシア軍は、少しずつ形勢を挽回して行きます。


4. 原題


アンニーバレ・カラッチ(Annibale Carracci)が描いた『ジュピターとジュノ』は、英語ではJupiter and Junoと言います。

この作品は、ローマにあるパラッツォ・ファルネーゼ(Palazzo Farnese)で見ることが出来ます。





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