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木村佳乃主演ドラマ『はつ恋』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 日本ドラマ | 2012年12月28日(金)11時36分 | 編集 |
2012年12月28日(金)


目次
1. 執刀医は初恋の相手
2. 家庭が崩壊しても良いから抱かれたいの
3. 主題歌は名曲


1. 執刀医は初恋の相手


12月22日(土)と23日(日)にNHKBSPで木村佳乃主演のドラマ『はつ恋』をやっていました。
このドラマは当初、NHK総合で2012年5月から7月に全8回で放送されました。

今回の再放送はディレクターズカットスペシャル版で、初出時よりも各回7分ずつ放送時間が追加されています。

脚本を担当しているのは中園ミホです。

私は中園ミホがこのドラマの番組宣伝を兼ねて7月3日(火)に『スタジオパークからこんにちは』に出演した回を見たのですが、その時点では私はこの連続ドラマを見てはいませんでした。

『はつ恋』という題名からして恋愛路線を想像していましたが実際には医療ドラマに仕上がっており、多少セックス場面も出ては来ますが、全編を通じて色気よりも郷愁に重きが置かれた作品だと言えるでしょう。

主役の木村佳乃は言語聴覚士を生業とする村上緑を演じています。

緑は40代半ばの女性で夫と幼い息子・健太と共に3人で幸せに暮らしていましたが、健康診断後の精密検査の結果、肝臓がんに侵されていることが判明します。

緑のがん細胞摘出手術を行うのは、高校時代の初恋の相手・三島匡でした。
三島は伊原剛志が演じています。

緑にとって三島は単なる初恋の相手ではなく、セックスをし三島の子を身ごもり流産したという苦い思い出がある相手です。

しかも緑が懐妊の事実を告げに医科大学に赴いた際、三島は「お前のことを好きだと思ったことは一度もない」と言い放ち、衝撃を受けた緑は結局妊娠の事実を告げずに三島と別れることになりました。

ドラマではこの時の2人の心境を丁寧に描き、何度もこの暴言場面が劇中に挿入されます。

後年、三島は本心とは異なる暴言を吐いてしまったことを深く後悔し、一方の緑はこの辛辣な言葉を投げかけられたことで大きく傷つきますが、その痛手を乗り越えて言葉を仕事道具とする言語聴覚士という仕事に就くことを目指すのです。

緑役は高校時代からこの暴言場面までは橋本愛が演じています。


2. 家庭が崩壊しても良いから抱かれたいの


緑は天才外科医となった三島とがん患者という立場で再会したことで三島に対する憎悪と共に恋心までもが再燃してしまい、最終的には夫の目を盗んで三島と密会しセックスするに至り、その結果家庭崩壊の憂き目に遭います。

家庭を壊してまで久しぶりに再会した初恋の相手を思慕し、夫に嘘をついてまで初恋の相手と逢瀬を重ねセックスをするのかということがこのドラマでは問われているわけですが、緑は結局は自分の気持ちに素直に従う人生を選択します。

最終的に緑も三島も、緑の夫も緑の息子・健太も、緑の父親も、ある意味では誰一人として幸せを掴めずにドラマは終りを迎えます。

せめてもの救いは緑が人生の最終盤をある程度幸せに過ごせたことなのですが、それでも緑が道を踏み外したという事実は周囲にいる人々の心の中に消えることなく存在し続けるのです。


3. 主題歌は名曲


主役の木村佳乃は家庭と初恋相手との間で揺れる女心を見事に演じ切りました。
アメリカであればエミー賞にノミネートされるぐらいの確かな演技力を示したと言えるでしょう。

中園は一般論として「恋はいつも上書き保存」と評される女性であっても初恋を引きずる場合もあるということを訴えたかったのではないでしょうか。

ドラマの主題歌はMISIA(ミーシャ)の『恋は終わらないずっと』です。

ドラマ題名の『はつ恋』と主題歌題名の『恋は終わらないずっと』は2つで一括りになっています。
歌を聞いたらドラマを思い出しドラマを見たら歌を思い出すという関わり合いになっています。


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