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エドゥアール・マネ『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年08月23日(月)12時06分 | 編集 |
記事のタグ: オルセー美術館
2010年8月23日


テレビでの放送日:2010年5月11日(火) 番組名:ぶらぶら美術博物館(BS日テレ)

目次
1. 三菱一号館とは何か?
2. 一線は越えたのか?
3. 原題


1. 三菱一号館とは何か?


2010年4月6日に、三菱一号館美術館が開館しました。

2010年8月23日エドゥアール・マネ『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』1 213

「三菱一号館」という建物の名称には、ちゃんと由来があります。

明治の時代に三菱財閥が初めて手掛けたオフィスビルが、この千代田区丸の内の土地に建設されたのでした。

現在の賑わいからは想像も出来ませんが、明治20年代の丸の内には建物など何もなかったそうです。

そんな活気のない街に初めて建てられた本格的なオフィスビルということで、「一号館」と命名されたわけです。

明治期に完成した「一号館」は、1960年代に地域の再開発が進む中で一旦解体されました。

そして2009年に、明治期の外観や内装などを出来る限り忠実に復元した建物が竣工し、美術館として生まれ変わったのです。

三菱一号館美術館では、2010年7月まで「マネとモダン・パリ」と銘打った開館記念展が開催されていました。

開館記念展では、主にフランスの画家エドゥアール・マネの作品が、数多く展示されていました。
マネの作品がここまで揃っている展示会は、もう二度と無いのではないかとも言われています。

このブログでは、マネの描いた作品の中で肖像画の傑作と言われる『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』をご紹介します。

2010年8月23日エドゥアール・マネ『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』2 470

2. 一線は越えたのか?


この肖像画に描かれた美人は、ベルト・モリゾ(Berthe Morisot)と言います。

ベルトは、マネの作品において何度もモデルを務めています。
そして、彼女自身も印象派の画家でした。

この絵画における彼女の愛情のこもった熱い視線を見ていれば、ベルトが恋をしている女性であることは容易に見抜けるでしょう。

当然その相手は、彼女の目の前でこの絵を描いているマネということになります。

絵画の完成後100年以上が経過していますが、ベルトの思いは現代を生きる私たちにも十分伝わって来ますよね。

そういった側面を踏まえて、マネとベルトとの間には男女の関係があったのではないかと想像する人も多いようです。

しかし当人たち及び周囲にいた人間は、その件については一切明かすこと無くこの世を去っています。
真相は、神のみぞ知るということですね。

マネは妻帯者でしたが、芸術家のご多分に漏れず結構遊び人だったようです。
いろんな女性との性的関係が、頻繁に噂されました。

彼は才能ある芸術家というだけでなく、端正な顔立ちでもありました。
そのため、多くの女性たちが彼に対して関心を寄せることになったようです。

そういったマネの男としての「実績」を踏まえて、ベルトとの性的関係も捉えられているわけです。

ただ、後にベルトはマネの弟と結婚することになるのです。
複雑な人間模様があったのかも知れません・・・。

続きます。


3. 原題


『すみれの花束をつけたベルト・モリゾ』は、フランス語ではBerthe Morisot au bouquet de violettesと言います。

le bouquetは、花束、la violetteは、すみれ、という意味です。
この作品は1872年に制作され、オルセー美術館(Musée d'Orsay)の所蔵となっています。




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