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キャメロン・ディアス主演映画『運命のボタン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2012年09月18日(火)16時40分 | 編集 |
2012年9月18日(火)


目次
1. 100万ドルを労せずして手に入れる方法
2. ボタンを押したら誰かが死ぬのか?
3. 息子の人生か妻の命か
4. 他人の人生を左右したいのか?


1. 100万ドルを労せずして手に入れる方法


9月5日(水)にテレビ東京で、キャメロン・ディアス主演の映画『運命のボタン(原題:The Box)』をやっていました。

荒唐無稽な話が展開される一方で人間の本質を追求する側面もあり、まずまずの仕上がりになっていたと思います。

キャメロン・ディアス(Cameron Diaz)が演じるノーマ・ルイスは足の指先に障害を持つ女性で、夫アーサーと幼い息子ウォルターとの3人暮らしをしています。

アーサーは車を所有し一戸建ての家で生活をしていますので、ルイス家は決して貧乏ではありませんし、アーサーは宇宙飛行士の選考試験に応募するほどの優秀な人物です。

そんなルイス家の玄関先に誰かが包装された箱を置いて行きました。
普通はそういう状況の場合包みを開けないものですが、アーサーは開けてしまいます。

箱の中にはボタン装置が入っていました。

2012年9月18日キャメロン・ディアス主演映画『運命のボタン』を見た感想1 139

その日の夕方、箱の送り主アーリントン・スチュワードがルイス家を訪れ、在宅していたノーマが一人で応対します。

スチュワードは次のようにノーマに告げました。

「このボタンを押せば100万ドルをあなた方に差し上げます。
その代わり、あなた方にとって見ず知らずの人が一人死ぬことになります。
ボタンを押すかどうかはあなた方に委ねられていますが制限時間は24時間以内で、時間が過ぎたり誰かにこのことを喋ったりしたら100万ドルの権利は失われます。」

要するに100万ドルを受け取るためであれば、見知らぬ人物が一人死んでも構わないと思うのかどうかという命題がノーマに突きつけられたわけです。

100万ドルは1ドル78円で換算すると7,800万円になります。


2. ボタンを押したら誰かが死ぬのか?


その後、夫のアーサーが帰宅しノーマから説明を受けますが、理系のアーサーにとっては到底信じがたい話です。

アーサーは箱のねじを外して中の細工を調べますが、取り立てて仕掛けがあるようにも思えません。

2012年9月18日キャメロン・ディアス主演映画『運命のボタン』を見た感想2 299

夕方、スチュワードからアタッシュケースに入った現金の100万ドルを目の前に示されていたノーマは、当初は気味悪がってボタンを押すことに躊躇(ためら)いを感じていましたが、制限時間が迫って来るにつれて次第に冷静さを失い最終的にボタンを押してしまいます。

スチュワードが突きつけた命題は「100万ドルを受け取るためであれば、見知らぬ人物が一人死んでも構わないと思うのかどうか」だったわけですが、結果的にノーマは誰かが死んでも構わないから100万ドルが欲しいという意思表示をしてしまったわけですね。

小切手などではなく目の前で大量の札束を見せられると人間の心は大きく揺れ平常心を失うものだということが、極めて明確に描かれています。

ただ、ノーマの肩を持つとすれば、世界中に見知らぬ人など何億人もいるわけですし、毎日数多(あまた)の人々が命を終えているのであって、自分がこのボタンを押したからといってそれがある人物の直接の死因になるなどあり得ないことであるという捉え方も出来ます。


3. 息子の人生か妻の命か


この後、ルイス家には大きな悲劇が襲います。

息子のウォルターが誘拐され居場所を知っているというスチュワードがルイス夫妻の前に現れて、次のように告げました。

「ウォルターは現在、聴力と視力を喪失しています。
ウォルターが聴力と視力を取り戻す方法が一つだけあります。
それは、夫アーサーが妻ノーマを拳銃で撃ち殺すことです。
もしアーサーが妻を殺せないというのであれば、ウォルターは静寂と暗闇の中でこれからの長い年月を生きて行くことになります。
その代わりあなた方は100万ドルを手にしたわけですから、親子3人でこれまでよりも経済的には豊かな生活を送ることが出来るはずです。」

要するに、息子の「普通の」人生を取り戻したいのであれば、夫は妻を殺しても構わないと思うのかどうかという命題がアーサーに突きつけられたわけです。

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詳しい結末はここでは記しませんが、「たかが」100万ドルのためにアーサー、ノーマそして幼いウォルターは「本来の」人生を失いました。


4. 他人の人生を左右したいのか?


ボタンを押したノーマの判断を、安全地帯にいる部外者が責めるのは容易なことです。

しかし、ノーマと同じ状況に置かれた場合にあなたならどうしますか?という問い掛けをこの映画はしているのだと思います。

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さて、ブログ読者のあなたならどうしますか?

私ならどうするかって?

私だって7,800万円は欲しいですが、労せずしてそれだけの大金を手にしたら、やはりどこか後ろめたい気持ちを抱えながら生きて行くことになると思うのでボタンは押しませんね。

映画の結末を知っているだけに、絶対にボタンは押しません。

ささやかながらも「普通の」人生が送れれば私は満足です。
大金持ちになって他人の人生を支配したいとは思いません。


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