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フランチェスコ・マッフェイ『メデューサの首をはねるペルセウス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年06月20日(月)12時58分 | 編集 |
2011年6月20日(月)


目次
1. セリポス島の王ポリュデクテス
2. メデューサの首
3. 傲慢なメデューサ
4. 聖域におけるセックス
5. アテナとヘルメスの協力
6. メデューサの死
7. 原題


今回取り上げる作品は、フランチェスコ・マッフェイ作『メデューサの首をはねるペルセウス』です。

2011年6月20日フランチェスコ・マッフェイ『メデューサの首をはねるペルセウス』271

1. セリポス島の王ポリュデクテス


ダナエとペルセウスは、ディクテュスと一緒に静かな暮らしを送っていました。

セリポス島の王ポリュデクテスは、弟ディクテュスの家にいる美女ダナエを妻に迎えようと考えました。

しかし、ダナエは息子ペルセウスとの生活に十分満足しています。
そのため、王ポリュデクテスの求愛を拒否し続けました。

権力者ポリュデクテスは、ダナエの熟れた肉体を手に入れることを諦めることが出来ません。
ダナエが頑(かたく)なに王からの誘いを拒否しているのは、息子ペルセウスがいるからです。

そこでポリュデクテスは、邪魔者のペルセウスをセリポス島から追い出すことにしたのです。

悪知恵の働くポリュデクテスは、ペルセウスがいなくなればダナエの心も変わるのではないかと考えたわけです。


2. メデューサの首


ある日、ポリュデクテスは島の人々に王への贈り物をするよう求めました。
資産を持っている者たちは、羊や山羊などの家畜を王に贈ることにしました。

一方、貧しいペルセウスには王に贈れるような資産がありません。
そこで、王はペルセウスに対して、家畜の代わりにメデューサの首を差し出すよう命じたのです。

怪物メデューサの首を取ることは不可能だと信じられていました。
なぜなら、メデューサの首を見た者は全て石に変えられていたからです。

王の意地悪な命を受けたペルセウスは、メデューサの首を取るためにセリポス島を離れることになりました。


3. 傲慢なメデューサ


メデューサは元々は美しい女性でした。
特に髪の美しさを誇りとしていました。

そして、軍神アテナの髪よりも自分の髪の方が美しいと公言していたのです。
アテナが常日頃兜を被っているのは、さほど美しくもない髪を隠すためであると言っていたのでした。

メデューサはポセイドンの愛人でもありました。
ポセイドンはつい最近アテナイの守護神の座を巡ってアテナに敗れたばかりでした。

『ミネルヴァとネプチューンの争い』については、2011年4月30日(土)の記事『ノエル・アレ『ミネルヴァとネプチューンの争い』 loro2012.blog』を参照して下さい。

愛人であるメデューサはポセイドンが処女神アテナに敗れたことが悔(くや)しくてなりません。
そこで、アテナに対して嫌がらせをすることにしました。

アテナが最も嫌がること・・・、それはセックスです。

アテナはセックスから得られる快楽を否定しているだけでなく、セックスの最中に溢れ出る精液や愛液に対して極度の嫌悪感を抱いています。

アテナにとって精液や愛液は見るのも触るのもおぞましい存在なのです。

男性が射精した後、膣内から愛液と精液が入り交じって少しずつ流れ落ちてくる様子などは、処女神にとって吐き気を催すものでしかないのです。


4. 聖域におけるセックス


メデューサはアテナイに建造されたばかりの真新しいアテナ神殿の中で、これ見よがしに性交することを思いつきました。

早速メデューサはポセイドンを誘って一緒にアテナ神殿の中に入り、濃厚なセックスを開始します。

神聖なるアテナ神殿の中で傲慢な美女メデューサはポセイドンの男根を受け入れ、セックスの最中何度も絶頂に達しました。

しばらくしてポセイドンはメデューサの膣内に射精し、その精液はメデューサの股間から神殿の床へと流れ落ちていきます。

処女神アテナを祀(まつ)る神殿の床に大量の精液が付着したのです。

処女神アテナがこうした愚行を許すはずがありません。
断じてあってはならないことです。

憤慨したアテナはメデューサの自慢の髪に魔法をかけました。

その魔法によりメデューサの髪は一本一本が全て蛇と化したのです。
美しかったメデューサの顔も魔力によって化け物の様相を呈しました。

そして、これ以降メデューサの顔を見た者は恐怖から石と化すようになりました。

愛人ポセイドンに対して顔向け出来なくなったメデューサは、世界の西の果てへと逃亡したのでした。


5. アテナとヘルメスの協力


ペルセウスがメデューサの首を取りに行く際にアテナとヘルメスが援助をしてくれました。

アテナはアイギスと呼ばれる楯を貸しました。

メデューサの顔を直接見ると石に変えられてしまうので、楯に映ったメデューサの影を見ながら傍に近づくためです。

ヘルメスは首を切り落とすための大鎌を与えました。

この大鎌はクロノスがウラノスの男根を切り取った時に使用したものです。
特別な因縁のある鎌でなければメデューサの首は切り落とすことが出来ないとされていました。

『ウラノスの男根の切断』については、2011年3月8日(火)の記事『ジョルジョ・ヴァザーリ『ウラノスの男根の切断』 loro2012.blog』を参照して下さい。

さらにヘルメスは空を飛ぶことの出来るサンダルを貸しました。
このサンダルを履いてペルセウスはヘスペリデスの園へと向かうことになります。

ヘスペリデスの園にはハデスが所有する隠れ兜があるのです。

ハデスの隠れ兜を身につけると姿を隠すことが出来るので、ペルセウスはメデューサに自分の存在を気取(けど)られることなく接近することが出来るわけですね。

こうして準備を整えたペルセウスは、いよいよメデューサの首を取りに赴きました。


6. メデューサの死


イタリアの画家フランチェスコ・マッフェイ(1605頃-1660)が描いているのは、ペルセウスがメデューサの首を切り落としている場面です。

画面向かって右で右腕を上げているのがメデューサです。

中央で顔を背けながらメデューサの首を掻こうとしているのがペルセウスです。
ペルセウスはハデスの隠れ兜を頭につけていますね。

向かって左に立っているのは応援のために駆けつけたアテナです。

処女神アテナは恋愛やセックスなど全く眼中にありませんが、自身は絶世の美女であり、かつ豊満な肉体の持ち主です。

そして、同じ軍神でも戦場の混乱を引き起こすだけのアレスとは異なり、アテナは頭脳明晰で知略に優れる軍神です。

マッフェイもその前提でアテナを描いていますね。

ペルセウスがメデューサの首を切り落とした時、首の切り口からペガサスが生まれ出ました。

ペガサスは鳥の翼を持つ馬です。
ポセイドンとメデューサがアテナ神殿で性交した時に出来た子供がペガサスだったのです。

首尾良くメデューサの首を斬り落としたペルセウスは、空を飛んで母ダナエの待つセリポス島へ向かいます。

その途中で岸壁に繋がれたアンドロメダを発見することになります。


7. 原題


フランチェスコ・マッフェイ(Francesco Maffei)が描いた『メデューサの首をはねるペルセウス』は、英語ではPerseus Beheading Medusaと言います。

この作品はヴェネツィアにあるアカデミア美術館(Gallerie dell'Accademia)で見ることが出来ます。





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