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フレデリック・レイトン『アンティゴネ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年07月28日(木)13時13分 | 編集 |
2011年7月28日(木)


今回の記事には、露骨な性的表現が含まれています。
性的表現に対して心的なストレスを感じる方は、読まないことをお勧めします。

目次
1. 不毛のテーバイ
2. 明かされる真実
3. 殺人犯オイディプス
4. イオカステの最期
5. 原題


今回取り上げる作品は、フレデリック・レイトン作『アンティゴネ』です。

2011年7月28日フレデリック・レイトン『アンティゴネ』416

1. 不毛のテーバイ


オイディプスと王妃イオカステとの間には、二人の王子と二人の王女が生まれました。
四人の子供たちが成長していく十数年の間は、テーバイに幸せがもたらされました。

イギリスの画家フレデリック・レイトン(1830-1896)が描いているのは、美貌の長女アンティゴネです。

しかし、テーバイの繁栄は、長くは続きませんでした。
害虫が大量発生して作物が育たなくなり、疫病が流行して死者が増えていきます。

王オイディプスは、摂政クレオンをデルフォイに遣わして、神託を受けることにしました。
神託を受けて戻ったクレオンは、次のように述べました。

「前王ライオスの殺害犯人が、テーバイの街に潜んでいる。その者を処刑しなければ、現在の不幸は続く。」

オイディプスは、テーバイに潜んでいる犯人に呼びかけます。
そして、犯人には死刑ではなく、国外追放という寛大なる処置を与えることを約束しました。


2. 明かされる真実


オイディプスが呼びかけてから数日が経ちましたが、自分が犯人であると名乗り出る者は一人もいません。

オイディプスは、犯人が自首しない場合は、捜査に乗り出すが、捜査によって犯人が発覚した場合は、その者の目を潰す刑に処すと発表しました。

それから数日が経ち、テーバイで暮らす者たちの中から自首する者は、ついに現れませんでした。

困り果てたオイディプスの姿を見かねて、王妃イオカステは、予言者テイレシアスに相談してみることを、夫オイディプスに進言します。

テイレシアスについては、2011年5月9日(月)の記事『ジュリオ・カルピオーニ『テイレシアスの前にナルキッソスを連れてくるリリオペ』 loro2012.blog.fc2.com』を参照して下さい。

しばらくして、テイレシアスが、テーバイ宮廷に呼び出されました。
テイレシアスは、王一族の前で、次のように述べます。

「王ご自身が全てご存知のはずです。私からは真実を申し上げたくありません。」

テイレシアスから思わぬ発言を聞いた周囲の者たちは、オイディプスに対して不信の眼差しを向けます。

ちょうどその時に、コリントスからの使者がやって来ました。
使者は、コリントス王ポリュボスが亡くなったことを報告しに来たのです。

そして、王妃が一人で国に残っているので、王子であるオイディプスにコリントスへ帰国して欲しいと述べました。

ところが、オイディプスはコリントスに母が残っている以上、帰国は出来ないと拒否します。

理由として、オイディプスは、もし自分がコリントスへ戻れば、実母と性交するという神託を受けていることを、使者に告げます。

すると、コリントスの使者は、その神託が間違いであることをオイディプスに話しました。

使者は、オイディプスが踵に怪我をした捨て子であったこと、そして、コリントス王妃は実母ではないことを明らかにします。


3. 殺人犯オイディプス


コリントスからの使者の話を聞いている内に、イオカステはオイディプスが自分の子であることを確信します。

そう確信したイオカステは、体の震えを感じて、その場に立っているのがやっとです。

使者が話し終えた後、オイディプスは、血の気の引いた顔で、過去の出来事を語り始めました。

かつてテーバイの街へ入る前に、オイディプスは、三叉路で馬車に乗った人物と口論になり、谷底へ突き落として殺したことがあると、告白したのです。

オイディプスは、その馬車の特徴をイオカステらに語りましたが、それは、まさしくライオスが乗っていた馬車だったのです。

これにより、前王ライオスを殺したのは、若き日のオイディプスであることが判明しました。

一切の真実を知ったオイディプスは、その場に崩れ落ち、立ち上がる力など、もはや残ってはいません。


4. イオカステの最期


イオカステは、床に膝と手を付いたオイディプスの姿をこれ以上見ることが出来ず、震える脚を引きずるようにしてその場を離れ、辛うじて自室へと入りました。

イオカステは、ついに真実を知りました。
夫だと思っていた男性が、実は、自分がかつて捨てた息子だったのです。

その当時、たとえ本意ではなかったにせよ、たとえ悲嘆に暮れたにせよ、生まれたばかりの息子を捨てたという事実は覆(くつがえ)りません。

そして、たとえ、スフィンクスの災禍が原因だったとしても、結果的に自分の生んだ息子と夫婦の関係を築き、これまで濃厚なセックスを繰り返し、4人の子まで為したのです。

イオカステは、もはや生きる気力を失い、呼吸も途切れがちになっていきます。
そんな中、イオカステは、オイディプスとのセックスの日々を思い返していました。

イオカステの乳首や耳を舐めて、愛撫してくれていたのは、実の息子でした。
イオカステと深く舌を絡ませながらキスしてくれていたのは、実の息子でした。

イオカステが、その柔らかな左手を使って、優しく握り締めていたペニスは、実の息子のものでした。
イオカステが毎晩のようにフェラチオをしていた相手は、実の息子でした。

イオカステの秘部をクンニリングスしてくれていたのは、実の息子でした。
イオカステの膣内に射精していたのは、実の息子でした。

イオカステが、セックスの最中、辺りはばからず、何度も歓喜の声を上げるほどの快楽をもたらしてくれていた相手は、実の息子でした。

イオカステが身も心も夢中になった男は、前夫の殺害犯人だったのです。

「何も知らずに、死んで行きたかった・・・。」

イオカステは嘆息しますが、時すでに遅く、全ては白日の下に晒(さら)されてしまいました。

イオカステは、もう二度と、オイディプスと目を合わせることは出来ませんし、子供たちの瞳を見つめることは出来ません。

イオカステは、もう二度と、王妃として国民の前に立つことは許されません。

イオカステは、息子共々、呪われた宿命を背負っていることに絶望し、自ら命を絶つことを決意します。

間もなく、テーバイ王妃イオカステは、縊死(いし)しました。


5. 原題


フレデリック・レイトン(Frederic Leighton)が描いた『アンティゴネ』は、英語ではAntigoneと言います。

この作品は、個人所蔵となっています。





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