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Antoni Brodowski『オイディプスとアンティゴネ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年07月29日(金)13時18分 | 編集 |
2011年7月29日(金)


目次
1. 両目潰し
2. 同情的な娘たち
3. 原題


今回取り上げる作品は、Antoni Brodowski作『オイディプスとアンティゴネ』です。

2011年7月29日Antoni Brodowski『オイディプスとアンティゴネ』416

1. 両目潰し


オイディプスは、妻であり実母のイオカステが自殺した後の、冷たくなった体を抱き締めながら、嗚咽(おえつ)しました。

もはやオイディプスには、号泣する力も残ってはいませんでした。

その後、オイディプスは両目を短剣でえぐり取りました。
王として、自ら定めた刑罰を自分自身に処したのです。

オイディプスには、イオカステとの間に、長男ポリュネイケスと次男エテオクレスという2人の息子がいましたが、この息子たちは、父の行為を口汚く罵(ののし)りました。

実の父を殺し、実の母とセックスをしたということに対して、息子たちは嫌悪感を抱いたのです。

しかし、いずれの行為も、オイディプスにはその相手が親であるという認識はありません。

実父と知っていれば、殺しはしなかったでしょうし、実母と知っていれば、妻に娶ることはなかったわけです。

その点では、オイディプスには、それほどまでに非難されるような落ち度はありませんね。

しかも、テーバイの人々は、オイディプスがスフィンクスを倒してくれたからこそ、これまで平穏に暮らして来ることが出来たのです。

確かに、飢饉や疫病を食い止めることが出来ないという失政は、王であるオイディプスがその責を負うべきですが、母イオカステを自殺に追い込んだのは、オイディプスの愚行が原因というわけではありません。

2人は、真実を知るまでは、夫婦だったのです。
夫婦であれば、誰でもしていることをしていたに過ぎません。


2. 同情的な娘たち


父オイディプスを声高(こわだか)に非難する息子2人とは異なり、娘2人は、真実を知って打ちひしがれた父に対して同情的でした。

娘たちは、失明したオイディプスと共に、テーバイの街を出る決意をします。

しかし年若い王女イスメネは、姉アンティゴネから母イオカステの供養をするよう命じられて、テーバイに残ることになりました。

こうして、オイディプスとアンティゴネの父娘は、放浪の旅に出ることになったのです。

ポーランドの画家Antoni Brodowski(1784-1832)が描いているのは、諸国を放浪しているオイディプスとアンティゴネの姿です。

視力を失ったオイディプスにとって、アンティゴネの優しい声と柔らかな肩だけが、生きる縁(よすが)となっていました。

オイディプスが追放された後のテーバイは、2人の王子たちが成人するまで、クレオンが摂政として治めていくことになりました。


3. 原題


Antoni Brodowskiが描いた『オイディプスとアンティゴネ』は、英語ではOedipus and Antigoneと言います。

この作品は、ポーランドの首都ワルシャワにあるワルシャワ国立美術館(The National Museum in Warsaw)で見ることが出来ます。





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