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アントニオ・バレストラ『父王の剣を見つけるテセウス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年07月07日(木)13時11分 | 編集 |
2011年7月7日(木)


目次
1. アテナイへ向かうテセウス
2. テセウスの六つの功業
3. 原題


今回取り上げる作品は、アントニオ・バレストラ作『父王の剣を見つけるテセウス』です。

2011年7月7日アントニオ・バレストラ『父王の剣を見つけるテセウス』608

1. アテナイへ向かうテセウス


イタリアの画家アントニオ・バレストラ(1666-1740)が描いているのは、テセウスが剣とサンダルを発見する場面です。

この剣とサンダルは、かつてテセウスが生まれる前にアテナイ王アイゲウスが岩の下に隠したものでした。

16歳になったテセウスは、この剣とサンダルを隠していた大岩をどけるぐらいの屈強な若者に成長していました。

テセウスは、剣とサンダルの意味を母アイトラから聞かされます。
そして、自分がアテナイ王アイゲウスの息子であることを知るのです。

画面中央で立っている美貌の女性は、トロイゼン王女アイトラです。
アイトラが右手の人差指で指し示している先には、アテナイの街があります。

トロイゼンは、ペロポネソス半島の東端に位置します。
アテナイは、現在のバルカン半島南東部に位置します。

従ってトロイゼンからアテナイへ行くには、エーゲ海を渡って北に向かうことが一般的で安全な道です。

ところが、テセウスは敢えて困難が伴う陸路を選択しました。

この選択には、テセウスが幼い時に出会ったヘラクレスの存在が影響しています。

ヘラクレスは、トロイゼン王ピッテウスの屋敷を訪れたことがありました。
幼かったテセウスは、屋敷の中で獅子の兜を被ったヘラクレスと出会います。

テセウスは成長の過程で、ヘラクレスの十二の功業について聞かされることになります。


2. テセウスの六つの功業


テセウスは祖父ピッテウスと母アイトラと別れ、剣とサンダルを携えてアテナイへと向かうことになります。

困難な陸路には、六つの難敵が待ち受けていました。

トロイゼンの西に位置するエピダウロスでは、旅人を襲っていたペリペテスを倒しました(一つ目の功業)。

その際に、ペリペテスの使っていた棍棒を奪い取り、その後の戦いに使用することになります。

コリントス地峡では、盗賊シニスを松に縛り付けて殺しました(二つ目の功業)。

同じくコリントス地峡のクロミュオンでは、農民たちを苦しめていた牝猪パイアを退治しました(三つ目の功業)。

メガラの海岸では、盗賊スケイロンを海に投げ込んで殺しました(四つ目の功業)。

メガラの東に位置するエレウシスでは、ケルキュオンとレスリングの試合をして勝利しました(五つ目の功業)。

エレウシスに近い都市ヘルメウスでは、山賊プロクルステスを寝台の上で殺害しました(六つ目の功業)。

幼い頃ヘラクレスの十二の功業に憧れたテセウスは、ヘラクレスの半分の六つの功業を成し遂げてアテナイへと辿り着いたのです。


3. 原題


アントニオ・バレストラ(Antonio Balestra)が描いた『父王の剣を見つけるテセウス』は、英語ではTheseus Discovering his Father's Swordと言います。

この作品は、個人所蔵となっています。





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