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ディエゴ・ベラスケス『アラクネの物語』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年10月12日(水)13時47分 | 編集 |
記事のタグ: プラド美術館
2011年10月12日(水)


目次
1. リディアの機織り娘
2. 蜘蛛になったアラクネ
3. 原題


今回取り上げる作品は、ディエゴ・ベラスケス『アラクネの物語』です。

2011年10月12日ディエゴ・ベラスケス『アラクネの物語』+251

1. リディアの機織り娘


アラクネとは、リディア王国で機織りをしていた娘です。
リディア王国は、現在のトルコ西部地域に同定されています。

アラクネは、自他共に認める機織りの名手でした。
機織りの腕前を自慢したいアラクネは、人間を競争相手とすることに次第に満足出来なくなりました。

そして、機織りを司る女神アテナよりも、自分の技術の方が上回るという暴言を吐いてしまったのです。

神は、このような暴言を断じて許しません。

アテナはアラクネに対して即刻制裁を加えるのではなく、老婆の姿に変身してアラクネに近づきました。

そして、血気盛んなアラクネに対して、神への暴言を止めるよう諭(さと)したのです。

しかし、身につけた技術を誇りたいアラクネは、老婆の忠告に対して聞く耳を持ちません。
怒った老婆は、アラクネとの機織り勝負を行うことにしました。

スペインの画家ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)は、作品の前景で二人の機織り対決の様子を描いています。

向かって左で、糸紡ぎ車を回している老婆がアテナの変身した姿です。
老婆は、白い頭巾をかぶっています。

向かって右で白い服を着て、糸を巻き取るために左腕を伸ばしている若い娘がアラクネです。
アラクネは、綴れ織りの中にゼウスの三つの物語を織り込みました。

ゼウスはこれまでにエウロペ、ダナエ、レダと浮気をしてきました。
アラクネは、その不貞を主題として、綴れ織りを制作したのです。


2. 蜘蛛になったアラクネ


アラクネが織り上げた綴れ織りは、見事な出来栄えでした。
アラクネの持つ技術水準の高さは、アテナとしても認めざるを得ません。

しかし、実力を認めながらも、アテナはアラクネの傲慢さを許しません。

アテナは、アラクネが作った綴れ織りを引き裂きます。
そしてアラクネを懲らしめるために、頭を打ち据えたのです。

ベラスケスの作品では、後景にこの場面が描かれています。
中央向かって左で、兜をかぶっているのがアテナです。

アテナは機織りの神であるとともに、軍神でもあるのです。
アテナは右手を振り上げて、向かって右にいるアラクネの頭を殴りつけるところです。

アテナから制裁を受けたアラクネは、ようやく自らの傲慢を知りました。
そして、技術に溺れた自分の愚かさを恥じ、縊死(いし)しました。

アテナは、死んだアラクネを蜘蛛の姿に変えました。

蜘蛛が毎日のように蜘蛛の巣を作っているのは、元々は機織りの名手だったからだとされています。


3. 原題


ディエゴ・ベラスケス(Diego Rodríguez de Silva y Velázquez)が描いた『アラクネの物語』は、スペイン語ではLa fábula de Aracneと言います。

la fábulaは、寓話、という意味です。

この作品は、プラド美術館(Museo Nacional del Prado)で見ることが出来ます。





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