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エドゥアール・マネ『死せるイエス・キリストと天使たち』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2011年01月14日(金)13時53分 | 編集 |
2011年1月14日(金)


目次
1. 左脇腹の傷
2. 原題


今回取り上げる作品は、エドゥアール・マネ作『死せるイエス・キリストと天使たち』です。

2011年1月14日エドゥアール・マネ『死せるイエス・キリストと天使たち』1 403

1. 左脇腹の傷


イエスが十字架上で右脇腹を刺されたことは、キリスト教徒なら皆が知っていることだとされています。

ところが、エドゥアール・マネ(1832-1883)はその常識を無視し、左の脇腹に刺された痕を描きました。

両手両足には伝統的なキリスト教の言い伝えに則って、釘を刺された後の傷がちゃんと描かれています。

マネが、どういう意図で左脇腹に刺し傷を描いたのかはわかりません。
もしかしたら、これにより話題を巻き起こし有名になろうとしたのかも知れません。

ただ、この作品以上に物議を醸した『草上の昼食』は、これよりも1年早い1863年のサロンに出品されています。

2011年1月14日エドゥアール・マネ『死せるイエス・キリストと天使たち』2 264

『死せるイエス・キリストと天使たち』を制作した1864年の時点では、マネはもう既に業界ではかなりの有名人だったと思います。

ただ、当時の保守派からは、その真価を認めてはもらえませんでした。

そこで、「左脇腹の傷」という誰も思いつかない「嘘」を題材にして、絵画の本質よりも話題性を優先させようと思ったのかも知れません。

結果的には、マネの狙いは当たったと言えるんじゃないでしょうかね。


2. 原題


エドゥアール・マネ(Édouard Manet)が制作した『死せるイエス・キリストと天使たち』は、英語ではThe Dead Christ with Angelsと言います。

この作品は、ニューヨークにあるメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)に所蔵されています。




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