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キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演映画『幸せのレシピ』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2013年01月06日(日)11時12分 | 編集 |
2013年1月6日(日)


1月2日(水)にBSジャパンで、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の映画『幸せのレシピ(原題:No Reservations)』をやっていました。

邦題は、キャサリンが演じる主役のケイト・アームストロングがシェフという設定を踏まえて「レシピ」という言葉を使っていますが、全編を通して見ると原題の方が実態に即していると思います。

原題となっているno reservationsの基本語義は予約がないですが、この映画の文脈では不安など全くないという意味合いで使われています。

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ケイトは完璧主義のシェフで確かに腕前は一流なのですが、客に料理についての文句を言われるのが嫌いで、レストラン・オーナーのポーラとも時々衝突するほどの鼻っ柱の強い女性です。

その気の強さが災いしてか、ケイトはニューヨークのマンハッタンのアパートで一人で暮らしています。
ケイトの年齢設定は明示されていませんが30歳代後半だろうと思われます。

これまでの人生の中でケイトの美貌に目をつけた男性は数多く、それなりに男性経験が豊富であることは示唆されていますが、性格のきつさからケイトの恋が成就したことはありません。

今住んでいるアパートの住人男性からもデートに誘われていますが、シェフとしての仕事に忙しいケイトはセックスを含めた恋愛沙汰には全く乗り気ではありません。

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ケイトには姉がいます。
姉は娘ゾーイと共に車でケイト宅へ向かう途次、交通事故に遭い死んでしまいます。

ケイトは奇跡的に事故を生き延びた小学生のゾーイを引き取って育てることにしますが、子育ての勝手も分からずゾーイとの仲もギクシャクしがちです。

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姉の葬儀関係でケイトが厨房を留守にしている間、オーナーのポーラはケイトに相談せずに副料理長としてニック・パーマーを雇い入れます。

話を聞いていなかったケイトは当初からニックのことが気に入らず、2人の間にも軋轢が生じます。

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このようにケイトはシェフとしての力量はあるのですが、人間関係を取ることが出来ない人物として描かれており、それがためにどこか心の中に不安を抱えながら日々暮らしているわけです。

その後ケイトはゾーイとの共同生活を続ける中で、さらにはニックとの間に恋愛感情が芽生えるにつれ、少しずつながら人間関係の取り方を学んでいくのです。

最終的にケイトはポーラと決裂し勤めていたレストランを辞めることになるのですが、その時はもはや一人ではなくケイトの傍にはゾーイとニックがいてくれる環境を手にしていました。

独立してレストランを開業したケイトには不安や躊躇(ためら)いなど全くなく、新たな人生を切り開くことが出来たのでした。

それはシェフとしての技術の高さよりも周りに協力者がいてくれること、そして共に生きる相手がいてくれることで初めて実現できたことなのです。

「不安の源は孤独である」、スコット・ヒックス監督が言いたかったことはこれではないでしょうか。


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