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Sebastian Vrancx『オルフェウスと動物たち』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年10月14日(金)12時46分 | 編集 |
記事のタグ: ボルゲーゼ美術館
2011年10月14日(金)


目次
1. アントワープの画家
2. 竪琴の名手
3. 原題


今回取り上げる作品は、Sebastian Vrancx作『オルフェウスと動物たち』です。

2011年10月14日Sebastian Vrancx『オルフェウスと動物たち』283

1. アントワープの画家


作者であるSebastian Vrancx(1573-1647)は、アントワープに生まれた画家です。
アントワープは、現在ではベルギーの都市です。

ベルギーの独立が正式に承認されたのは、1839年のことですので、Vrancxを「ベルギー人」の画家と呼ぶことは正確ではありません。

アントワープ地域だけでなく、現在のオランダやフランスの一部の地域を含めた広い範囲をフランドル地方と呼びます。

ベルギー独立以前にこの地域で活躍した画家たちは、「フランドルの画家」と呼ばれています。

Vrancxも「フランドルの画家」の一人なのですが、この名前が何語で綴られているのか私にはわかりません。

このブログでは、通例、画家の名前はカタカナで表記しています。
しかしVrancxに関しては読み方が不明ですので、カタカナで書くことが出来ません。

この画家の名前は、Vrancxと表記します。


2. 竪琴の名手


さて、Vrancxが作品の中央に描いている男性が、オルフェウスです。
オルフェウスの母は、ムーサの一人であるカリオペです。

ムーサとは文芸の女神で、主宰しているのはアポロンです。
オルフェウスの父はアポロンであるという説もありますが、定説にはなっていないようです。

アポロンから竪琴の技術を学んだオルフェウスは、すぐに熟達します。
オルフェウスが竪琴を奏でると、森の動物達が集まって来て、熱心に耳を傾けるほどの腕前でした。

作品の中に描かれた動物たちは、皆、オルフェウスの竪琴から出される音色を聴いているわけです。

オルフェウスは、森のニンフであるエウリュディケと結婚します。
結婚後、オルフェウスの人生は暗転していくのですが、その話は次回に。


3. 原題


Sebastian Vrancxが制作した『オルフェウスと動物たち』は、イタリア語ではOrfeo e gli animaliと言います。

gliは、母音と繋がる場合の男性複数定冠詞です。
この作品は、ローマにあるボルゲーゼ美術館(Museo e Galleria Borghese)で見ることが出来ます。





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