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コジモ・ロッセッリ『十戒の引渡し』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年09月22日(土)14時48分 | 編集 |
2012年9月22日(土)


目次
1. 黄金の子牛
2. 生き残るアーロン
3. 原題


今回取り上げる作品はコジモ・ロッセッリ作『十戒の引渡し』です。

2012年9月22日コジモ・ロッセッリ『十戒の引渡し』199

1. 黄金の子牛


コジモ・ロッセッリ(1439-1507)はモーゼがシナイ山頂で十戒を授けられてからの様々な出来事を描いています。

画面後景の上部では神から十戒を授けられるモーゼが描かれていますね。
中景の中央に描かれているのは黄金の子牛を拝むユダヤの民の姿です。

前景の向かって右側では、青い服を着た女性が赤い帽子をかぶった男性と手を握り合っています。
これは性交の示唆ですね。

偶像を拝んで乱痴気騒ぎをしていただけでなく、欲望に任せてシナイ山麓で性交に及んでいた者たちがいたのでしょう。

モーゼが命を懸けて神から十戒を拝領した時、大多数のユダヤの民は自らの欲望を満たすことしか頭になかったわけです。

前景中央で右手に持った石板を地面に叩きつけようとしているのがモーゼです。
モーゼは神が2枚の石板に10の律法を刻む瞬間を目の当たりにしました。

そして、これを順守すれば辛い奴隷生活にはもう二度と戻ることはないと意気揚々と皆の前に戻って来たことでしょう。

ところが現実はモーゼの期待を大きく裏切るものでした。
モーゼは今まで積み上げてきたものを全て台無しにされたような思いだったでしょう。


2. 生き残るアーロン


モーゼは堕落した者たちの目の前で2枚の石板を叩き割って投げつけました。
そして3,000人の同胞を殺すよう命じたと旧約聖書は記しています。

神の怒りはモーゼの口を通して大虐殺へと発展したわけです。

性交している者たちも確かに不埒ですが、偶像を作製して拝んでいたということが神の逆鱗に触れたのでしょうね。

異民族では偶像崇拝がむしろ奨励されている場合もあると思いますが、ユダヤの神は絶対に許しません。

ただ、なぜか神はモーゼの兄であるアーロンの行為は不問に付しました。
殺害された3,000人の中にはアーロンは含まれていません。

なぜこういう寛大な処置になったのかという理論構成は、旧約聖書の中に見い出すことは出来ません。

罰せられる者と罰せられない者との差は一体どこにあるのでしょうか?

画面前景の左側では2枚の石板を人々に示しているモーゼが描かれています。
叩き割った石板がなぜモーゼの手元にあるかというと、神に嘆願して再発行してもらったからです。

十戒を刻んだ2枚の石板は神の配慮によって再発行されていたのですね。


3. 原題


コジモ・ロッセッリ(Cosimo Rosselli)が描いた『十戒の引渡し』は、イタリア語ではConsegna delle Tavole della Leggeと言います。

consegnaは受け渡しという意味です。

le Tavole della Leggeは成句で十戒を刻んだ石板を指します。
石板は2枚ありますので、la tavolaは複数形のle tavoleになっています。

この作品はヴァチカン宮殿内に建てられたシスティーナ礼拝堂(Cappella Sistina)のフレスコ画として保存されています。





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