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寺脇康文主演映画『悲しいボーイフレンド』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 日本映画 | 2013年01月08日(火)10時27分 | 編集 |
2013年1月8日(火)


目次
1. 論理性に乏しい前半
2. 中学時代のセックス
3. 水子の生まれ変わり


1. 論理性に乏しい前半


1月3日(木)にチバテレビで、寺脇康文主演の映画『悲しいボーイフレンド』をやっていました。

ウィキペディアには内山理名が出演していると書いてありますが、主役男性の中学時代の回想場面における教師役で数分だけの出演です。

寺脇演じる主役・岩津は37歳独身で、営業部課長として横浜で働いています。

ある日、岩津の下に女子中学生が現れます。
その中学生は香奈と名乗り、現在岩津が卒業した神戸市にある中学に通っていると自己紹介します。

中学3年生の香奈は一人で神戸から横浜にやって来て中学の先輩である岩津の所在を突き止め、騙すような形で岩津を高速バスに同乗させ横浜を出て三宮に到着します。

ここまでの前半の展開は論理性に乏しく、15歳の中学生に37歳の社会人が振り回されることなど現実にはあり得ませんが、香奈の影のある演技に引きずられて謎解きのためにも後半も見ることにしました。

「謎」というのは「香奈とは一体誰なのか?」ということです。
この点がこの映画を構成する上での最大の要素となっています。


2. 中学時代のセックス


三宮に着いた岩津と香奈は、その後阪急夙川駅まで行き岩津にとっての母校中学を訪問します。

夏休み中なので教師や生徒は校舎内にはおらず、部活をやっている生徒たちがグランドにいるというぐらいです。

校舎は日中は自由に出入りできるため、岩津と香奈は香奈が現在所属している教室に入ります。

ここで岩津の中学3年生時、1985年当時の回想場面が挿入され、岩津の恋の相手・昌子(しょうこ)との関わりが明らかになります。

岩津は同じクラスにいた昌子と恋仲になり、最後の一線を越えてしまいます。
もちろん昌子は同意の上です。

その後、昌子と岩津がセックスをしたことが昌子の父親の知るところとなり、岩津は昌子の父親から叱責を受けます。

さらに今後の交際禁止を申し渡され、挙げ句の果てには転校を迫られました。

ところが、岩津には非難されるようなことはしていないという自信があったため転校することを拒み、その結果として昌子が学期の半ばで転校することになりました。


3. 水子の生まれ変わり


岩津は中学卒業後東京の高校へと進学し、神戸の高校に通うことになった昌子とは縁が切れてしまいました。
15歳を起点とすると22年の歳月が経過した今、岩津は普通の大人としての人生を送っています。

そこへ突如として現れた香奈は昌子の子供の生まれ変わりだと告げます。

つまり、昌子は岩津との1回のセックスで妊娠しその事実を岩津に告げる前に父親の意向で転校させられ、その後、流産若しくは人工妊娠中絶したわけですね。

そのことを示唆するために監督の草野陽花は、岩津が腰までの深さの川の中を水浸しになりながら香奈の立っている場所へと向かって行く場面を描いています。

ここに来て、香奈とは現実の存在ではなく霊的存在であることが明らかになるわけです。
霊とは言ってもこの映画にはホラー的要素は皆無です。

岩津は川に入る前に昌子の自宅を訪ねますが、昌子の娘と名乗る女子学生が応対し昌子は1ヶ月前に亡くなったと告げられました。

肝心の昌子はもはやこの世にはおらず、真相は闇の中です。


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