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ヘンドリック・ホルツィウス『ジュピターとアンティオペ』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年07月12日(火)11時49分 | 編集 |
2011年7月12日(火)


目次
1. 小人物のはしたない性欲
2. 民族統合の象徴ゼウス
3. 原題


今回取り上げる作品は、ヘンドリック・ホルツィウス作『ジュピターとアンティオペ』です。

2011年7月12日ヘンドリック・ホルツィウス『ジュピターとアンティオペ』239

1. 小人物のはしたない性欲


オランダの画家ヘンドリック・ホルツィウス(1558-1617)が描いているのは、サテュロスに化けたゼウスが、眠っているアンティオペに近づいて、これからセックスをしようとしている場面です。

アンティオペの左の乳首をつまんでいるのは、サテュロスの部下でしょうか?

この部下は、サテュロスの顔色を窺(うかが)うような表情を浮かべながら、自分の欲望だけはきっちりと果たしています。

この部下は、アンティオペのような美女とセックスすることは出来ませんし、そもそも、美女に言い寄る度胸もありません。

しかし、せめて、おこぼれとして、どさくさに紛れて美女の乳首だけは触っておきたいわけです。

しかも、アンティオペは眠っているわけですから、自分が乳首を触ったことをアンティオペは知りません。

作者のホルツィウスが、「ゼウスとアンティオペ」という主題の絵画の中に、敢えて不必要と思われる人物を描いたのは、こんな小人物が世の中にいることの寓意なのかも知れません。


2. 民族統合の象徴ゼウス


ギリシア神話においては、最高神ゼウスが、多くの美女たちを襲って無理矢理にセックスし、確実に妊娠させていくわけですが、これには一応の理由があるとされています。

というのは、ギリシアの各民族が、自分たちの最初の先祖が最高神ゼウスであった、ということにしたかったからだとされているのです。

確かにその説は、説得力があるようにも思いますが、ただ、ゼウスのやっていることは紛れもなく強姦であり、現代に限らず、いつの時代でも許されないことなんですけどね。

しかも、ゼウスが狙いを定めるのは、全て美女です。

ゼウスは、豊満な肉体を備えた美貌の女性にしか関心を示しません。
女なら誰でも良い、というわけではないのです。

ということは、ギリシア人の各民族の最初の女性は、みんな豊満な肉体を備えた美人だったということになるわけです。

しかし、各民族の祖と崇められる美女たちは、なぜか幸せな家庭生活を与えられずに、惨めな人生を送ることになります。

今回の主役、アンティオペにも、幸せな人生など訪れはしないのです。


3. 原題


ヘンドリック・ホルツィウス(Hendrik Goltzius)が描いた『ジュピターとアンティオペ』は、英語ではJupiter and Antiopeと言います。

この作品は、オランダにあるFrans Hals Museumで見ることが出来ます。





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