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ポンペオ・バトーニ『ケンタウロスのケイロンから教育を受けるアキレス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年12月10日(土)11時59分 | 編集 |
記事のタグ: ウフィッツィ美術館
2011年12月10日(土)


目次
1. アキレスに教えるケイロン
2. 原題


今回取り上げる作品は、ポンペオ・バトーニ作『ケンタウロスのケイロンから教育を受けるアキレス』です。

2011年12月10日ポンペオ・バトーニ『ケンタウロスのケイロンから教育を受けるアキレス』407

1. アキレスに教えるケイロン


イタリアの画家ポンペオ・バトーニ(1708-1787)は、ケイロンがアキレスにリラを教えている場面を描きました。

リラとは古代ギリシアの竪琴を指します。
向かって右でリラを奏でているのがアキレスです。

後景では水の中で女性を力づくで連れ去り、性欲を満たそうとしている獣(けだもの)としてのケンタウロス族が描かれています。

これがケンタウロス族の本質なのです。
「力」がある者は何をやっても許されると勘違いしているわけですね。

傍(はた)迷惑な存在です。

現代でも人事権や予算編成権を握ると似たようなことをやっている勘違いした上司って、たくさんいるのかも知れません。

ケイロンは好色なケンタウロス族の中で稀有な存在であり、女を陵辱しているような同族とは一切交わらず、高邁な理想に燃える教育者としての生き方を貫いているのです。

ある意味孤高の存在とも言えますが、この生き方が評判となり多くの親たちが自分の息子をケイロンの元へ弟子入りさせ、学問・芸術・武術などを身につけさせようとしたわけです。

本来、教師というのはケイロンのような生き方を貫くべきで、生徒に対して絶大な権力を持つ教師という「聖職」に就いた者が破廉恥な言動をして世間を騒がせるなど言語道断なのです。

有り体に言うと性欲や食欲を捨ててでも子女の教育に情熱を傾けるという人物でなければ、教師という職業は務まらないはずなのです。

ところが最近の報道を見ると、好色なケンタウロス族を手本にしているような教師が今の日本にもいるみたいですね。


2. 原題


ポンペオ・バトーニ(Pompeo Batoni)が描いた『ケンタウロスのケイロンから教育を受けるアキレス』は、イタリア語ではAchille educato dal centauro Chironeと言います。

educare ZはZを教育するという意味です。
この作品はウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)で見ることが出来ます。





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