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ピーテル・パウル・ルーベンス『サムソンとデリラ』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年11月17日(土)11時09分 | 編集 |
2012年11月17日(土)


目次
1. 愛人デリラ
2. 髪を切られるサムソン
3. 原題


今回取り上げる作品は、ピーテル・パウル・ルーベンス作『サムソンとデリラ』です。

2012年11月17日ピーテル・パウル・ルーベンス『サムソンとデリラ』 303

1. 愛人デリラ


サムソンは長きに渡って士師の役割を果たし、ペリシテ人と戦っていました。

サムソンによって畑を焼き払われたり、仲間や家族を殺されたりしていたペリシテ人は、復讐する機会を窺っていました。

やがてサムソンは、デリラというペリシテ人女性を愛人に迎えます。
ペリシテ人はこのデリラを操って、サムソンの弱点を見い出そうとしました。

寝物語の中で何度もサムソンの怪力の秘密を尋ねるデリラでしたが、サムソンはなかなか口を割りません。

それでもついにサムソンが、髪の毛に秘密があることをデリラに喋ってしまったのです。


2. 髪を切られるサムソン


ペリシテ人は、デリラからサムソンの強さの秘密を聞き出します。
そしてある夜、サムソンの髪の毛を切るためにデリラの家の近辺に集まりました。

周囲でペリシテ人が待機しているとも知らず、サムソンはいつものようにデリラと愛し合いました。
そしてデリラの豊満な肉体を十分に堪能した後、デリラの傍で眠りに落ちます。

サムソンが完全に眠り込んだのを確認して、デリラはペリシテ人に合図を出しました。

ペリシテ人たちは、デリラの傍で眠っているサムソンに忍び寄ります。
そして持参したハサミで、サムソンの髪を切り落としたのです。

ルーベンス(1577-1640)の作品では、愛するデリラの膝で眠り込むサムソンが描かれています。

まさかこの女性が裏切るはずはない、という表情で、完全に眠っていますね。
右手をデリラの太股の上に置いて、その上に顔を乗せ、心から安心し切っている様子が窺えます。

夜間の出来事であるため、向かって左には、火のついた蝋燭を左手に持っている老婆が描かれています。

扉の向こうには、髪を切り落とされて力を失ったサムソンを傷めつけるべく、兵士たちが控えています。

サムソンの命運は、ここに尽きました。
続きます。


3. 原題


ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)が制作した『サムソンとデリラ』は、英語ではSamson and Delilahと言います。

この作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリー(The National Gallery)で見ることが出来ます。





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