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アンブロージョ・ロレンツェッティ『善政の寓意』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年09月05日(日)12時25分 | 編集 |
2010年9月5日


テレビでの放送日:2010年5月17日(月) 番組名:名画への旅(NHKBShi)

目次
1. シエナの画家
2. 善政の寓意
3. 原題


今回取り上げる作品は、アンブロージョ・ロレンツェッティ作『善政の寓意』です。

2010年9月5日アンブロージョ・ロレンツェッティ『善政の寓意』1 178

1. シエナの画家


アンブロージョ・ロレンツェッティ(1290頃-1348)の作品については、2010年5月29日の記事『アンブロージョ・ロレンツェッティ『神殿奉献』 loro2012.blog』で取り上げたことがあります。

アンブロージョ・ロレンツェッティ(Ambrogio Lorenzetti)はシエナ派に属するイタリア人の画家です。

革新的と言われたジョット(1266頃-1337)よりも、さらに大胆に神を現実の世界へと近づけた画風で知られています。

そのアンブロージョ・ロレンツェッティが、イタリアのシエナにあるプッブリコ宮殿(Palazzo Pubblico)の壁に描いたフレスコ画の一つが『善政の寓意』です。

プッブリコ宮殿は、現在はシエナ市役所として使われています。
そして、市役所の前には有名なカンポ広場がありますね。

2010年9月5日アンブロージョ・ロレンツェッティ『善政の寓意』2 80

カンポ広場は世界一美しいと讃えられている広場です。
私は2005年に実際にカンポ広場へ行って来ました。

しかし、現在のような絵画に対する関心や知識が当時はありませんでした。
そして、そもそもシエナという街を知りませんでした。

たまたまパックツアーの観光旅程にシエナが入っていたというだけの理由で、初めてカンポ広場を訪れることになりました。

しかしあの旅行から5年が経って、こういう美術ブログを図らずも展開するようになりました。

5年前に何も知らないながらも色々と実体験をしたことが、今日においてある程度は役に立っていると感じています。


2. 善政の寓意


『善政の寓意』は1338年頃の作品とされています。

写実的なルネサンス様式が完成する前の時代に制作された絵画です。
従って、人物描写にはどことなくぎこちなさを感じてしまいます。

「善政」という雰囲気は、中央に位置する王らしき人物の風貌から感じ取れます。

向かって一番右の赤い上着を着た女性の右膝の上に載っているのは生首ですよね。
そしてその下方には、後ろ手に縄でつながれた男たちの姿も見えます。

王らしき人物の後ろに描かれている3人の天使は、王が善政を敷くように指導している守護霊なのでしょうか。

画面向かって左に目を転じると、前景、中景、後景とそれぞれに人物が一直線に描かれています。
後景の人物は翼がありますので天使でしょうね。

中景で座っている女性の目には、左右で腰をかがめている有翼の天使が見えていないということを示しているのでしょうかね。

前景で着座している女性は、その向かって右側に列をなしている人々との身長差を考えると、人間以外の存在を暗示しているのかも知れません。

番組の中では、登場人物に関する詳しい解説はほとんどありませんでした。
私には残念ながら、壁画に込められた意図を分析することは出来ません。


3. 原題


『善政の寓意』は、イタリア語ではAllegoria del Buon Governoと言います。
allegoriaは寓意、il buon governoが良い政府という意味です。

この作品は、イタリア中西部の街シエナ(Siena)のプッブリコ宮殿(Palazzo Pubblico)で見ることが出来ます。




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