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ティントレット『マナの落下』
記事URL  カテゴリ | 旧約聖書絵画 | 2012年08月18日(土)12時42分 | 編集 |
2012年8月18日(土)


目次
1. 民の不平
2. 蜜の味
3. 原題


今回取り上げる作品は、ティントレット作『マナの落下』です。

2012年8月18日ティントレット『マナの落下』350

1. 民の不平


モーゼは、紅海の水の流れを割り、ユダヤの民を無事エジプトから脱出させました。
しかし、その後の食料や水の確保までは、モーゼひとりの裁量で賄えるものではありません。

カナンに向けて、ただ歩くだけの日々が続き、次第にユダヤの民は、不平を口にするようになりました。

「奴隷だった時は、食料と水には困らなかった。
こんな目に遭うのなら、奴隷の方がましだった・・・。」

何という身勝手な言い草かと思いますが、これが下々の人間の限界なのでしょうね。
この民の不満は、ユダヤの神に届きました。


2. 蜜の味


ある朝、ヘブライ人達が宿営している土地に、霜が降りていました。
モーゼは、人々に告げました。

「この霜は、神が与えたパンである。
必要な分だけ集めなさい。」

霜は、蜜の入ったウエハースのような味がしました。
この天から降りて来た食べ物のことを、旧約聖書ではマナと呼んでいます。

イタリアの画家ティントレット(1518-1594)が描いているのは、雪のようなマナが天から降り注ぐ様子です。

向かって右下で、左手を掲げているのがモーゼです。

上空で光り輝いているのが、ユダヤの神ですね。
このマナにより、ユダヤの民と動物たちは、栄養補給することが出来たのです。


3. 原題


ティントレット(Tintoretto)が描いた『マナの落下』は、イタリア語ではLa caduta della mannaと言います。

la cadutaが、落下、という意味です。

この作品は、ヴェネツィアにあるScuola Grande di San Roccoで見ることが出来ます。





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