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ハインリッヒ・フリードリッヒ・フューガー『人間たちに火をもたらすプロメテウス』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年03月18日(金)11時10分 | 編集 |
2011年3月18日(金)


目次
1. 火を盗むプロメテウス
2. ゼウスの怒り
3. 原題


今回取り上げる作品は、ハインリッヒ・フリードリッヒ・フューガー作『人間たちに火をもたらすプロメテウス』です。

2011年3月18日ハインリッヒ・フリードリッヒ・フューガー『人間たちに火をもたらすプロメテウス』not

1. 火を盗むプロメテウス


ある日、プロメテウスは天界から地上で暮らす人間たちの様子を眺めていました。
人間たちは寒さに凍え、猛獣たちの驚異に晒されながら貧しい生活を送っていました。

人間たちの惨めな生活を改善するために、プロメテウスは人間に火を与えようと考えます。
火があれば人間は暖を取ることが出来ますし、猛獣を追い払うことも出来ます。

人間という生き物を創り上げたのは、プロメテウスでした。
創造者として人間の有様を見ている内に、哀れみを感じたのかも知れません。

しかし、最高神ゼウスはプロメテウスの考えに反対します。

火は神々の独占物であり、死ぬ運命にある人間たちに与える必要はないというのがゼウスの考えでした。

それでもプロメテウスは、人間のために火を与えることを決意します。
そして、ヘパイストスの鍛冶場から火を盗み出したのです。

ドイツの画家ハインリッヒ・フリードリッヒ・フューガー(1751-1818)が描いているのは、松明を掲げたプロメテウスの姿です。

プロメテウスは、神々の反対を無視する形で人間たちに火を与えました。
左手の人差し指を唇の前に置いているのは、内密の行為であることを示しています。

向かって左に描かれている彫像は、暖かさを得られない生き物の姿を描いています。
火がもたらされるまでは、人間はこのような生気のない姿で暮らしていたわけです。


2. ゼウスの怒り


間もなくゼウスは、人間界に火がもたらされたことを知ります。
そして、プロメテウスが火を盗んだことを知りました。

最高神ゼウスは、プロメテウスの行動に対して激怒します。
この後、プロメテウスには拷問が待っています。


3. 原題


ハインリッヒ・フリードリッヒ・フューガー(Heinrich Friedrich Füger)が描いた『人間たちに火をもたらすプロメテウス』は、ドイツ語ではPrometheus bringt den Menschen das Feuerと言います。

Z bringenは、Zを持って来る、という意味です。

der Menschは、人間、という意味です。
ここでは、複数形3格(den Menschen)になっています。

das Feuerの語義は、火です。
ここでは、4格になっています。

この作品は、ウィーンにあるリヒテンシュタイン美術館で見ることが出来ます。





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