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クロード・モネ『ルーアン大聖堂』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年08月21日(土)14時42分 | 編集 |
2010年8月21日


テレビでの放送日:2010年5月2日(日) 番組名:日曜美術館(NHK教育)

目次
1. 連作としての『ルーアン大聖堂』
2. 印象派とは何か?
1) 写実からの脱却
2) 作品の題名
3. 原題


5月2日(日)の日曜美術館(アートシーン)では、ボストン美術館展が紹介されていました。

2010年8月21日クロード・モネ『ルーアン大聖堂』1 230

2010年6月7日の記事『ウィリアム・ブグロー『兄弟愛』 ボストン美術館展の感想 loro2012.blog.fc2.com』でも、この展示会について触れたことがあります。

今回は、クロード・モネが1894年に制作した『ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)』という作品を取り上げます。

2010年8月21日クロード・モネ『ルーアン大聖堂』2 490

1. 連作としての『ルーアン大聖堂』


モネと言えば、『睡蓮』を思い浮かべる人も多いと思います。
この『ルーアン大聖堂』も、『睡蓮』と同様に連作になっています。

制作点数は、全部で30点に及ぶと言われています。

ボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston)が所蔵する『ルーアン大聖堂』には、夜明けのファサードが描かれています。

ファサードとは、建物の正面という意味です。

モネはこの作品以外にも、朝や昼などの時間帯に似たような構図でルーアン大聖堂を描いています。
従って、作品の題名をただ単に『ルーアン大聖堂』と言ったのでは区別が出来ません。

そこで、どの『ルーアン大聖堂』なのかを明確にするために長い題名になっているわけですね。

モネが描いた他の『ルーアン大聖堂(原題:La cathédrale de Rouen. Le portail, temps gris)』を、一つ見ておきましょう。

印象派の殿堂と呼ばれるオルセー美術館(Musée d'Orsay)が所蔵している作品です。

2010年8月21日クロード・モネ『ルーアン大聖堂』3 504

2. 印象派とは何か?


クロード・モネ(Claude Monet)は、印象派を代表する画家であるとよく言われます。
そもそも「印象派」とは何でしょうか?


1) 写実からの脱却


ルネサンス文化が花開いた15世紀以降、人物を写実的に描写することが絵画界の主流になっていきました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)やラファエロ(1483-1520)、さらにはルーベンス(1577-1640)、ベラスケス(1599-1660)といった巨匠たちの作品は、対象となる人物を画面の中に忠実に再現しています。

この写実主義と呼ばれる時代の潮流に終止符を打ったのが、モネを始めとした新進気鋭のフランス人画家たちだったのです。

モネ(1840-1926)やルノワール(1841-1919)など現代では高名な画家たちがまだ無名だった時代に、一つの展示会が開催されました。

この展示会を、印象派の画家たちの出発点と捉える人が多いです。


2) 作品の題名


1874年に開催されたその展示会は、後に「第1回印象派展」と呼ばれることになります。
しかし、この時点では「印象派」という呼称は存在していませんでした。

「印象派」という呼び名は、モネが展示会で発表した作品の題名から生まれました。
その作品とは『印象・日の出』です。

明日に続きます。


3. 原題


『ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)』は、英語ではRouen Cathedral Façade and Tour d'Albane (Morning Effect)と表記されています。

tourというのは、塔、という意味のフランス語で、そのまま英語の題名に使っています。




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