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クロード・モネ『印象・日の出』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年08月22日(日)14時51分 | 編集 |
2010年8月22日


目次
1. 印象派誕生の背景
1) 写真
2) 絵の具
2. 原題


今回取り上げる作品は、クロード・モネ作『印象・日の出』です。

2010年8月22日クロード・モネ『印象・日の出』1 258

1. 印象派誕生の背景


印象主義とは、見聞きした対象物をどのように心で感じたのかという主観的要素を前面に打ち出した芸術手法です。

従って、作者は自分の心で感じたことを作品の中で表現すればいいわけです。
写実主義のように、「正確であるか否か」という論点は無用になります。

2010年8月21日の記事『クロード・モネ『ルーアン大聖堂』 loro2012.blog.fc2.com』でご紹介したクロード・モネ(1840-1926)の『ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)(原題:Rouen Cathedral Façade and Tour d'Albane (Morning Effect))』も、写実とは対極にある心象風景の描写になっていますよね。

印象主義の流れが19世紀後半に形成されていった背景には、2つの画期的な発明がありました。


1) 写真


1825年頃に、写真という新技術が開発されました。
これによって、絵画界には大革新がもたらされたのです。

写真機が登場する以前は、人物を精緻に描く技術を有することが画家になるための条件となっていました。

人物描写というものは、画家個人の才能に負うところが大きかったわけです。

ところが、ありのままの姿を写し出してくれる写真機が発明されたことにより、画家に肖像画を描いてもらうよう依頼する人の数が次第に減っていきました。

それまで肖像画のモデルとなった人たちは、画家の指示に従って数時間も同じ姿勢で身動きも出来ないという苦痛を味わってきました。

こういった不利益から人々は解放されることになったわけですね。

写真技術の発達が、ルネサンス以来の伝統的な写実主義を過去のものにしてしまう大きな要因となったわけです。


2) 絵の具


もう一つ、印象派が台頭してくるための要素があります。
それは、チューブ入り絵の具の発明です。

19世紀前半までに活躍した画家というのは、絵を描く才能もさることながら絵の具を調合する技術も求められました。

画家は自分の描きたい色を自ら作り上げ、それを保管する必要がありました。
絵を描くことが上手い画家というのは、絵の具を作成することの上手い職人でもあったわけです。

ところが、現代私たちが目にしているようなチューブ入り絵の具が開発されたことにより、状況が一変します。

チューブ入り絵の具は、購入しさえすればすぐに絵が描けるようになります。
従って、絵の具を調合するという技術は、画家になるための必要条件ではなくなったわけです。

さらに、チューブ入り絵の具は持ち運びが簡単です。
画家たちが絵の題材を、戸外に求めていく原動力にもなりました。

画家たちが室内で肖像画を描いていた時代には想像もしなかった「画家のあり方」というものが、19世後半に誕生したのです。

このような技術革新がもたらされた時代に沿う形で、クロード・モネの『印象・日の出』は世に出ることになったわけです。


2. 原題


『印象・日の出』は、フランス語ではImpression, soleil levantと言います。
impressionが、印象、という意味ですね。

この作品は、パリのマルモッタン美術館(Musée Marmottan Monet)が所蔵しています。




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