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ディエゴ・ベラスケス『鏡を見るヴィーナス』
記事URL  カテゴリ | その他絵画 | 2010年10月02日(土)12時56分 | 編集 |
2010年10月2日(土)


テレビでの放送日:2010年5月26日(水) 
番組名:世界の名画 ~華麗なる巨匠たち~(BS朝日)


目次
1. 薄い背中
2. 不安定な構図
3. 原題


今回取り上げるのは、ディエゴ・ベラスケス作『鏡を見るヴィーナス』です。

2010年10月2日ディエゴ・ベラスケス『鏡を見るヴィーナス』229

1. 薄い背中


ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)は、スペイン国王フェリペ4世(1605-1665)の宮廷で活躍した画家です。

この絵画に登場するヴィーナスは、肩は細いし腰回りは貧弱だし、臀部は未熟であると言えます。
愛と性の女神ヴィーナスの裸体としては、やはり物足りないですね。

太腿も細過ぎますし、項(うなじ)から発する色香も今ひとつと言えるでしょう。

写実の天才ベラスケスにしては、鏡に映る表情はかなりボカして描いていますよね。
一方、赤いカーテンや濃紺のシーツは、丁寧に描写がなされています。

このヴィーナスとキューピッドの非写実的な描き方は、ベラスケスの絵画としては珍しいものと言えるでしょう。


2. 不安定な構図


鏡に映ったヴィーナスの顔は、半分が影になっていて見えません。

美しさの象徴としての女神を題材にしていながら、ベラスケスが顔をきちっと描かなかった理由は何でしょうかね?

ヴィーナスの生き生きとした瞳を鏡の中に描いても良いように思うのですが、ベラスケスは敢えてそうしませんでした。

このヴィーナスは、恐らく誰かの寓意となっているのでしょうね。
マドリッド宮廷の人々は、なぜこの少女の顔に光が当たっていないのかを理解したのだと思います。

このヴィーナスが横たわっている位置は、ベッドの縁(ふち)です。
もう少しで、床に転落しそうな危うさが感じられます。

ヴィーナスを題材とした作品は、各美術館に数え切れないぐらいたくさんあります。
しかし、貧弱な背中を見せながら縁に寝そべっているヴィーナスを描いたのは、ベラスケスだけかも知れません。


3. 原題


ディエゴ・ベラスケス(Diego Velázquez)が描いた『鏡を見るヴィーナス』は、スペイン語ではVenus del espejoと言います。

el espejoは、鏡、という意味です。
英語では、Venus at her Mirror又はThe Toilet of Venusと呼ばれています。

この作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリー(The National Gallery)の所蔵となっています。

製作年は、1650年前後とされています。
ベラスケスが、50歳頃に完成させた作品ということになります。




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