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アンドレア・カザーリ『ルクレティア』
記事URL  カテゴリ | ローマ建国史絵画 | 2012年04月24日(火)13時24分 | 編集 |
2012年4月24日(火)


目次
1. 自害
2. 王政打破
3. 原題


今回取り上げる作品は、アンドレア・カザーリ作『ルクレティア』です。

2012年4月24日アンドレア・カザーリ『ルクレティア』451

1. 自害


ルクレティアは、タルクィニウスによって無理やり犯されました。
女性にとっては、残酷な強姦事件です。

しかし、このような一件を家族には内密にしておきたいと考える女性も、もしかしたらいるかも知れません。

ところがルクレティアは、すぐに父と夫を呼びました。
そして、真実を告白したのです。

一部始終を話した後、夫たちには必ず復讐して欲しいと言い残しました。
そしてルクレティアは、自害して果てたのです。

紀元前509年の出来事とされています。

アンドレア・カザーリ(1705-1784)は、短剣を腹部に刺して死んでいくルクレティアを描きました。

何ら落ち度のない妻が、美貌の持ち主であるという理由だけで、我が儘(まま)な王子に目を付けられました。

そして、このような理不尽な最期を迎えることになったわけです。


2. 王政打破


ルクレティアの夫であるコッラティヌスは、妻の復讐に向けて立ち上がります。
仲間を募り民衆に呼びかけ、最終的には、王家を打倒することに成功しました。

このルクレティア事件を契機とした反乱により、古代ローマの王政は崩壊し、共和政が始まることになります。

コッラティヌスは、新体制となった共和政ローマの共同執政官に就任します。

傲慢王と言われたタルクィニウス・スペルブス(在位:紀元前535-紀元前509)は、息子セクストゥスらと共に、ローマから追放されました。

初代王ロムルス(在位:紀元前753-紀元前715)以来続いてきた王政ローマは、250年足らずで終焉を迎えました。

コッラティヌスらが始めた共和政ローマは、この後、紀元前27年の帝政開始まで続く政体となりました。

なお、帝政ローマ初代皇帝は、アウグストゥス(在位:紀元前27-紀元14)です。


3. 原題


アンドレア・カザーリ(Andrea Casali)が制作した『ルクレティア』は、英語ではLucretiaと言います。

この作品は、ハンガリーの首都ブダペストにある美術館(Museum of Fine Arts)で見ることが出来ます。





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