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セバスティアーノ・リッチ『略奪されるサビニの女たち』
記事URL  カテゴリ | ローマ建国史絵画 | 2012年04月15日(日)12時12分 | 編集 |
2012年4月15日(日)


目次
1. 未婚女性の拉致
2. 丁重な扱い
3. 原題


今回取り上げる作品はセバスティアーノ・リッチ作『略奪されるサビニの女たち』です。

2012年4月15日セバスティアーノ・リッチ『略奪されるサビニの女たち』235

1. 未婚女性の拉致


イタリアの画家セバスティアーノ・リッチ(1659-1734)が描いているのはロムルスの命令によって連れ去られるサビニ人の未婚女性たちです。

屈強なローマ軍の兵士たちによってサビニの未婚女性たちは無理矢理にローマの街へと連れ去られてしまいました。

当然、サビニ人社会にはローマに対する恨みが発生し、後にローマとサビニとの間で全面戦争が勃発します。


2. 丁重な扱い


サビニの未婚女性たちにとって力ずくでローマへと連れ去られたという事実は悲惨なものでした。

突然、家族と引き離され見知らぬ土地で生きて行かなければならない苦痛を背負わされるハメになったのです。

しかし、ロムルスを始めとするローマの男達は彼女たちを奴隷として扱ったわけではなく正式な妻として丁重に扱いました。

彼女たちにはローマ人としての市民権や財産権が与えられサビニ社会では考えられない自由な生活を享受出来たという側面もありました。

ローマの兵士たちは女性の肉体に飢えていた部分もあり手荒な真似をして女性たちを拉致したわけですが、決して彼女たちを性の奴隷として扱うために拉致したわけではないのです。

だからと言って、このような拉致行為が正当化されるはずもないのですが、ローマに強制的に移住させられたサビニ人女性たちはサビニの男達が想像しているほど不幸ではなかったということは言えそうです。


3. 原題


セバスティアーノ・リッチ(Sebastiano Ricci)が描いた『略奪されるサビニの女たち』は英語ではThe Rape of the Sabine Womenと言います。

この作品はウィーンにあるリヒテンシュタイン美術館(Liechtenstein Museum)で見ることが出来ます。





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