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ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『アドニスの誕生』
記事URL  カテゴリ | ギリシア神話絵画 | 2011年03月30日(水)14時19分 | 編集 |
2011年3月30日(水)


目次
1. 父に恋した娘
2. 父の子を生む娘
3. 原題


今回取り上げる作品は、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作『アドニスの誕生』です。

2011年3月30日ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『アドニスの誕生』70


1. 父に恋した娘


ヴィーナスは、ギリシア神話ではアプロディーテに相当します。

フェニキアの王女ミュラは、美貌の持ち主でした。
ミュラはその美貌を誇り、美の女神アプロディーテよりも美しいと口走ってしまったのです。

アプロディーテは、ミュラの傲慢な発言を許しませんでした。
息子のエロスに命じて、ミュラが実の父に恋をするよう仕向けたのです。

エロスの矢が当たったミュラは、実の父であるキュニラスを一人の男と見て恋に落ちました。
父王キュニラスは、娘ミュラの気持ちには気づいていません。

叶わぬ恋とは知りながらも、ミュラは思いを遂げたいと願い続けます。

思い悩んだミュラは、乳母に胸の内を明かしました。
乳母は、ミュラが幼い頃から身の回りの世話をして来ました。

乳母は、大人になったミュラが苦しむ姿を見て不憫に思ってしまいます。
そして、道ならぬ恋を成就させるべく、段取りをつけてしまうのです。


2. 父の子を生む娘


ある祭りの夜に、乳母は一人の未亡人をキュニラスに引き合わせます。
ミュラは変装して、この未亡人になりすまし、キュニラスと一夜を共にしました。

ミュラの願いは、ここに成就したのです。

濃厚な性交の後、キュニラスは明かりをつけました。
そして、ベッドに横たわる女性の本当の姿を見てしまったのです。

「実の娘と交わってしまった・・・。」

激怒した王はミュラを殺害しようとしましたが、彼女は何とかフェニキアから逃げ出すことが出来ました。

ミュラはただ一度の交わりで、父の子を身ごもりました。
身重の体で逃亡生活をしているミュラを哀れんだ神々は、彼女を没薬の木に変えてしまいます。

月満ちて、その木から男の子が生まれました。
名をアドニスと言います。

イタリアの画家ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1490頃-1576)は、アドニスが没薬の木から生まれ出る場面を描きました。

画面向かって右端に座っているのは、アプロディーテです。
アプロディーテはこの後、赤子のアドニスを僅かな時間だけ預かることになります。

画面向かって左端の男女は、成長したアドニスとアプロディーテが愛し合っている姿を表しています。

アプロディーテは、美少年アドニスのことを深く愛するようになります。
このことが、結果的にアドニスを死へと追いやることになってしまうのです。


3. 原題


ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)が描いた『アドニスの誕生』は、英語ではThe Birth of Adonisと言います。

この作品は、イタリア北部の街パドヴァ(Padova)にある美術館(Museo Civico di Padova)で見ることが出来ます。





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