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カテゴリ:外国映画 の記事一覧

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ドウェイン・ジョンソン主演映画『ゲーム・プラン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年06月07日(日)15時20分 | 編集 |
2015年6月7日(日)


6月7日(日)にディーライフでドウェイン・ジョンソン主演の映画『ゲーム・プラン(原題:The Game Plan)』を見ました。

ドウェイン・ジョンソンはアメリカン・フットボールのプロ選手になる道を断念した後、プロレスラーとして名を馳せて、その後俳優業に転身しただけあって筋肉質な肉体美を映画の中で見せています。

ドウェインが演じるアメリカン・フットボールのスター選手ジョー・キングマンは才能溢れる努力家である一方、勝手気ままな性格の持ち主としても知られていました。

ボストンで優雅な生活を送っていたジョーの元へ、ペイトン・ケリーと名乗る幼い娘が一人でやって来ます。
ペイトンはジョーが若い頃に離婚した女性サラが産んだ娘でした。

これまで身勝手な生活ぶりを貫いて来たジョーでしたが、突如として面倒を見てやらなければならない娘が同居することになりその生活態度は一変します。

ペイトンはこれまでにバレエを習って来ておりボストンの地でもバレエ教室に通いたいと父ジョーにせがみます。

ジョーはスーパースターである自分のことを知らない者などこの世にいないと思っているぐらい傲慢な態度で生きて来ましたが、バレエ教室の経営者兼指導者モニク・ヴァスケスに「あなたのことなど知らない」と言われてしまい、この世が自分を中心に回っているわけではないことを少しずつ理解していきます。

美貌のバレエ教師モニクを演じているのはロズリン・サンチェスです。

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ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが制作した家族向けの映画なので色気のある場面は全く出て来ません。
ジョーにとって娘ペイトンが最も価値ある存在であることを一貫して述べた良作に仕上がっています。

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アーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『コラテラル・ダメージ』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年06月06日(土)19時06分 | 編集 |
2015年6月6日(土)


6月6日(土)にGYAO!でアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『コラテラル・ダメージ(原題:Collateral Damage)』を見ました。

collateral damageは直訳すると二次的被害となりますが、この映画では「テロが遂行された際に付随的に発生する一般人の犠牲」という意味で使われています。

アーノルド・シュワルツェネッガーが演じるゴーディー・ブルーアーは、妻と幼い息子との待ち合わせ場所に遅れて到着しますが、不運にもテロ事件に巻き込まれ妻と息子は命を落としました。

政府要人などを狙ったテロ活動の際に偶然周囲に居合わせた無関係の一般人が犠牲を被ったわけです。

ゴーディーは悲劇の消防隊長として一躍有名人になりますが、テレビ出演などには全く興味を示さずテロ実行犯への復讐のためにコロンビアへと乗り込みます。

テロ実行犯のクラウディオ・ペッリーニは通称ウルフと呼ばれており、コロンビア政府と戦い続けるゲリラ組織「コロンビア解放軍」の指導者でした。

ゴーディーはウルフの妻セリーナ・ペッリーニと知り合い、息子を育てる母親セリーナに亡くなった妻の姿を重ね合わせます。

セリーナを演じているのはフランチェスカ・ネリです。

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ゴーディーと共にワシントンに入ったセリーナは捜査当局に協力する姿勢を示し、夫ウルフが政府機関を標的としたテロ行為を計画しているという情報を提供します。

映画の前半はどちらかと言うと退屈な場面が続きますが、後半になって様相が変わりテロの首謀者は誰なのかという謎解きの要素が盛り込まれていきます。

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マリン・アッカーマン主演映画『キリング・ショット』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年06月04日(木)16時13分 | 編集 |
2015年6月4日(木)


6月4日(木)にGYAO!でマリン・アッカーマン主演の映画『キリング・ショット(原題:Catch.44)』を見ました。

GYAO!のレビューには駄作だったという評価の方が多いのですが、ウィキペディアには「ブルース・ウィリスが脚本に惚れこんで出演を決めた」と書いてありましたので見ることにしました。

お目当てのブルース・ウィリスは前半は全く出て来ません。
後半ようやく姿を表しますが、これと言って見せ場があるわけでもなく大物俳優らしからぬ役どころになっていました。

邦題は言い得て妙と言えますが、原題のCatch.44は何を意味しているのか映画を最後まで視聴しても判明しませんでした。

主演のテスを演じるマリン・アッカーマンはスウェーデン出身の女優です。

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テスら3人の女性は麻薬の女売人という設定になっているのですが、どちらかと言うと不良女子学生のような雰囲気が漂っており、凄みのある冷徹な「ワル」という感じはしませんでしたね。

ウィキペディアの英語版には、出演者が幾人も代わりながらようやく完成にこぎ着けたという趣旨のことが書いてありますが、もしかすると女優陣の顔ぶれがどんどん若くなってしまったのかも知れません。

それでも一応、最後まで視聴しましたよ。
『ハンガー・ゲーム2』は途中で飽きて見るのをやめましたが、この映画は見通しました。


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ダイアン・レイン主演映画『理想の恋人.com』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年05月31日(日)22時30分 | 編集 |
2015年5月31日(日)


5月29日(金)にNHKBSプレミアムでダイアン・レイン主演の映画『理想の恋人.com(原題:Must Love Dogs)』を見ました。

原題のMust Love Dogsは直訳すると「(あなたは)犬を愛していなければならない」となりますが、映画の中では交際相手募集の際の条件項目として使われている語句ですので「犬好き限定」と翻訳されていましたね。

ダイアン・レインが演じるサラ・ノーランは40歳で幼稚園の教師をしている女性です。

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サラは最近、夫に捨てられる形で離婚しており、新しい出会いを求める気力も失せていて一人で食事を摂る毎日が続いています。

そんなサラの様子を見て心配した姉のキャロルが出会い系サイトに勝手にサラ名義で登録し、恋人を募集することになりました。

キャロル・ノーランを演じているのはエリザベス・パーキンスです。

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サラは出会い系サイトを通じて知り合った多くの男性とデートをしてみるのですが、理想の恋人像とは程遠い男性ばかりでした。

そんな中、美形の男性が2名、サラの前に現れます。

ダーモット・マローニーが演じるボブ・コナーは、サラが勤める幼稚園に息子を通わせている父親という立場でサラと知り合い、出会った瞬間からお互いに心惹かれていきます。

ジョン・キューザックが演じるジェイク・アンダーソンはサラが求めている「犬好きの男性限定」という条件を満たすため、サラと初対面の時に借りて来た犬と共に現れました。

この後、ボブとジェイクがそれぞれサラとの恋愛を進めていくのですが、濃厚なセックス場面もなく盛り上がりに欠ける内容のままで終りを迎えてしまいます。

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ジョージ・クルーニー主演映画『ファミリー・ツリー』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年05月25日(月)23時47分 | 編集 |
2015年5月25日(月)


5月18日(月)にNHKBSプレミアムでジョージ・クルーニー主演の映画『ファミリー・ツリー(原題:The Descendants)』を見ました。

邦題(family tree)は家系図という意味ですが原題は子孫たちという意味です。

ジョージ・クルーニーが演じるマット・キングはハワイ在住の弁護士で、先祖代々が所有して来た風光明媚な土地を相続している男性です。

マットは近々、先祖伝来の土地を売却して大金を手にする道が用意されているのですが、どちらかというと質素な生活を望む男性であり土地を手放すことに逡巡している日々です。

先祖から広大な土地を継承した子孫が主人公であることを踏まえて原題が決定されたのだろうと思いますが、映画の主題はどちらかと言うと先祖と子孫の関係よりも現在を生きる夫と妻あるいは父親と娘たちとの関係に重きが置かれています。

マットの妻エリザベス・キングはボートに乗っている最中に起きた事故により昏睡状態となり余命いくばくもありません。

近年、妻との関係が決して上手くは行ってなかったマットは変わり果てた姿で病院のベッドに横たわるエリザベスの顔を見ながら、もし病状が回復するのならば今後は良き夫であろうと今更ながらに決意します。

昏睡状態の妻エリザベスを演じているのはパトリシア・ヘイスティです。

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死期が迫っている昏睡状態の病人を演じるのは容易ではなかっただろうと思いますが、パトリシアは見事に演じていたと思います。

マットには2人の娘がいるのですが、長女のアレクサンドラから思いもよらない話を聞かされました。
それは妻エリザベスの不倫です。

エリザベスはマットとの夫婦関係に嫌気が差しマットの知らない妻帯者ブライアン・スピアーと肉体関係を持ち、マットと離婚した上でブライアンと結婚することも視野に入れていたのです。

アレクサンドラはずいぶん以前から母親の不貞に気づいており、そのことが原因で母親と口論をしたこともありました。

色っぽい女子高生アレクサンドラを演じているのはシェイリーン・ウッドリーです。

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マット及びブライアンの妻ジュリー・スピアーはそれぞれの配偶者を信じており、まさか自分が性的に裏切られるとは夢にも思っていませんでした。

ジュリーは本来であれば夫との不倫関係を楽しんでいたエリザベス・キングを許すことは出来ませんが、病室を訪問しベッドの上で意識不明となって口を開けたまま眠り続けるエリザベスの姿を見て、恨む心が萎えて行きます。

エリザベスによって家庭を壊されたジュリー・スピアーを演じているのはジュディ・グリアです。

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マット・キングは妻エリザベスの死を通じて図らずも娘たちとの絆を深めることに成功しましたが、妻をいろんな面で満足させられなかったという事実はいつまでもキング家に横たわり続けるのです。


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アナソフィア・ロブ主演映画『ソウル・サーファー』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年05月10日(日)14時11分 | 編集 |
2015年5月10日(日)


5月10日(日)にディーライフでアナソフィア・ロブ主演の映画『ソウル・サーファー(原題:Soul Surfer)』を見ました。

アナソフィアが演じているベサニー・ハミルトン(1990-)は実在の人物で、13歳の時(2003年)サーフィンをしている最中に左腕をサメに食いちぎられました。

ベサニーはサーファーとしての人生を諦めかけますが、父親やコーチらの励ましもありその後もサーフィンを続け大会にも出場します。

ベサニーは2004年に自伝を発表し、それを元にして製作されたのがこの映画です。

映画の前半でベサニーがサメに襲われる場面があり、その後、隻腕となったベサニーが家族やサーファー仲間と一緒に今までと同じようにサーフィンをしながら生きて行くたくましい姿が描かれています。

サーフィンという共通の話題や心の拠り所があるとはいえ、娘が片腕を失った姿を見ることは母親には耐え難かったはずです。
映画の中ではベサニーの母が辛い感情を抑制し、出来るだけ自然体で娘に接する姿が描かれていました。

ベサニーの母シェリー・ハミルトンを演じているのはヘレン・ハントです。

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ヘレン(1963-)は撮影が始まった2010年当時47歳ぐらいだったはずですが、見事にサーフィンをこなしていました。

ベサニーの競争相手でマリーナ・バーチというサーファーが登場しますが、片腕を失ったベサニーに対して容赦せず真剣勝負を挑んで来ます。

ベサニーは隻腕とはいえ自分の意志で大会に出場している選手です。
全ての選手が優勝を目指して競技に臨んでおり、怪我や体調不良などの言い訳は表に出すべきではありません。

ベサニーは自分のことを「隻腕のサーファー」ではなく「対等の勝負を挑むべき有能な一選手」として見てくれるマリーナに感謝します。

マリーナの示した厳しい態度は一般社会ではなかなか受け入れられないと思いますが、勝負の世界で生きる人々の間では当然のことなのだろうと思います。

ベサニー・ハミルトンは現在プロサーファーとして活動しています。

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コリン・ファレル主演映画『トータル・リコール』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年05月09日(土)00時49分 | 編集 |
2015年5月9日(土)


5月8日(金)に日本テレビでコリン・ファレル主演の映画『トータル・リコール(原題:Total Recall)』を見ました。

本作品はアーノルド・シュワルツェネッガーが主演した1990年公開の映画『トータル・リコール』のリメイク版で、2012年に公開されています。

この映画の中で描かれている派手なカーチェイスや過激な戦闘場面にはあまり興味が湧きませんでしたが、近未来で暮らす人々の2種類の生き方に関心を持ちました。

軍事力を増強し交渉相手に心理的な圧力をかけて外交を有利に進めることが得策と考える政治指導者が世界中に数多く存在します。

やがて戦争が勃発し大量の化学兵器が使用された結果、地球上には人間が住める場所はほとんどなくなってしまいました。

そんな中でも一握りの富裕層は存在し続け、その富裕層を生かすために労働するしか生きる道のない貧困層も存在します。

富裕層と貧困層では住む場所が異なり、富裕層がその優越的生活を維持するための体制が完全に確立しています。

貧困層によるテロ事件が活発化する中、富裕層の指導者コーヘイゲンはロボット警官を増産して不満分子たちを取り締まろうとします。

コリン・ファレルが演じるダグラス・クエイドは貧困層で暮らす男性で、ロボット警官を生産する工場で働いています。

つまり、貧困層の不満を抑え込むためのロボット警官を貧困層に属する労働者たち自身が作らされているわけですね。

ダグラスは明るい未来を描けない毎日を送りながらも、美貌の妻ローリーとそれなりに幸せに暮らしていました。

ローリーを演じているのはケイト・ベッキンセイルです。

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当初、ダグラスとローリーは仲睦まじい夫婦として描かれており、見目麗しい男女2人が手を取り合って支配者層に対して何らかの働きかけをするのかと思っていたら、実はローリーはダグラスにとって味方ではありませんでした。

その後、ジェシカ・ビールが演じるメリーナという女性が登場しますが、どこまで信用して良いのか判断が難しいです。

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信じていたローリーに裏切られた直後だけにダグラスも半信半疑でメリーナと行動を共にすることになっていきます。

total recallは直訳すると完全な回想となりますが、何もかも思い出したというぐらいの意味合いだと思います。

映画の筋書きよりもむしろ富裕層をさらに富ませるために貧困層は労働をしているのだという主題の方に関心を持ちました。

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ジョディ・フォスター主演映画『フライトプラン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2015年05月02日(土)23時09分 | 編集 |
2015年5月2日(土)


2014年8月9日(土)の記事以来、ブログの更新を中断していましたが再び書くことにしました。
今後は映画の感想が中心になると思います。

5月2日(土)にBSTBSでジョディ・フォスター主演の映画『フライトプラン(原題:Flightplan)』を見ました。

2006年1月に日本で公開されていますが、飛行機内という密室の中で母親と同行していたはずの6歳の娘ジュリアが行方不明になるという非現実的な側面が話題を呼び興行的にも成功を収めた作品です。

主演のジョディー・フォスターは突如として隣の座席から姿を消した娘を狭い機内で一心不乱に探し回る母親カイル・プラットを熱演しています。

ジョディーは自分を見失ってことさらに乗務員に対して喚(わめ)き立てるのではなく、かと言って娘が見当たらない以上、冷静でいられるはずもないという難しい役どころをしっかりとこなしていました。

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ピーター・サースガードが演じる保安官のジーン・カーソンは登場した時からどこか怪しげな表情を垣間見せてはいましたが、乗客名簿からジュリアの名前を抹消することは保安官には出来ません。

そうすると乗務員の中にカーソンの協力者がいるはずなのです。

この協力者が果たして誰なのかという点が後半まで分からない構成になっていて途中で見るのをやめるという選択肢はありませんでした。

ただ、犯行の理由については納得の行くものではなく、銀行口座の名義についても不明瞭なままでしたのでやはり現実味に欠ける作品だと言えますね。

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デンゼル・ワシントン主演映画『ザ・ハリケーン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年06月20日(金)20時08分 | 編集 |
2014年6月20日(金) 


6月17日(火)にBSTBSでデンゼル・ワシントン主演の映画『ザ・ハリケーン(原題:The Hurricane)』を見ました。

題名のハリケーンはデンゼル・ワシントンが演じるプロボクサーのルービン・カーター(1937-2014)のリングネームです。

この映画はアメリカで実際にあった冤罪事件のルービン・カーター事件を題材にしています。

1966年6月17日にニュージャージー州で3人の白人が何者かによって銃で撃ち殺されるという事件が発生し、容疑者としてプロボクサーのルービン・カーターが逮捕されました。

カーターは犯行時刻には別の飲食店にいたのですが捜査の過程でアリバイとは認められず裁判において有罪となり終身刑が言い渡されました。

この裁判における陪審員は全員が白人であり黒人への差別意識が強く働いて、確たる物的証拠もないままにカーターが犯人にされてしまったという側面があるようです。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968)が主導した公民権運動が実を結び1964年にジョンソン政権下で公民権法が制定され法律上は人種差別が撤廃されたことになりましたが、実際の生活の場では白人による黒人への差別意識は根強く残っており、事件が起きるとまず黒人が疑われるという不条理がまかり通っていた時代でした。

黒人を蔑視する白人たちの手によって冤罪事件の犠牲者になってしまったカーターは1975年に獄中で無実を訴える自伝(原題:The Sixteenth Round)を執筆し、この自伝が話題になることでアメリカ社会もこの事件に対して強い関心を寄せるようになりました。

その後、事件が風化していくにつれ獄中のカーターは絶望感を抱くようになり、面会に来た妻には離婚して別の人生を探すよう告げます。

1980年に古本市でこの自伝を手に入れた黒人少年レズラ・マーティンがカーターに手紙を書いたことがきっかけとなって小規模ながらも支援活動が再度本格化し、最終的には1985年にカーターは逆転無罪を勝ち取ります。

映画ではレズラと共にリサ・ピータースなど3名のカナダ人がカーターの釈放を求めて支援活動を行っていきます。

映画の中では描かれていませんが、カーターは釈放後に支援者の一人リサ・ピータース(Lisa Peters)と再婚しており、後に離婚しています。

リサ・ピータースを演じているのはデボラ・カーラ・アンガー(1966-)です。

デンゼル・ワシントン主演映画『ザ・ハリケーン』を見た感想 540


現役ボクサーのルービン・カーターが逮捕されたのは1966年6月ですが、奇しくも日本では同じ年の1966年8月に元ボクサーの袴田巖が強盗殺人などの容疑で逮捕され1980年に死刑判決が確定しました。

1985年に自由の身となったルービン・カーターはその後、冤罪救済活動団体の責任者となり日本の獄中において無罪を訴え続ける袴田巖に対しても支援の手を差し伸べています。

袴田巖は支援者たちの粘り強い活動が実を結び、2014年3月27日に裁判の再審が決定されたことを受けて東京拘置所から釈放されました。

ルービン・カーターがトロントで亡くなったのは2014年4月20日のことですので、袴田巖が拘置所から解放されたという情報はカーターの耳に届いていたかも知れません。

映画の後半で獄中にいるルービン・カーターは新証拠を掴んで面会に訪れたガラスの向こうにいる弁護士たちに対して苛立ちを示し、次のセリフを吐き捨てるように言います。

「私を逮捕し有罪に導いた警察官や検察官らは皆出世しているんだ!」

警察官や検察官が自らの出世欲を満たすために罪のない人を犯人に仕立て上げる捜査・尋問が1966年当時は行われていたということです。

あれから48年が経過した今、そんな非人道的な捜査・尋問は行われていないはずですが、実態はどうなのでしょうか?


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チャールトン・ヘストン主演映画『十戒』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年06月04日(水)14時52分 | 編集 |
2014年6月4日(水) 


6月1日(日)にCS227ザ・シネマでチャールトン・ヘストン主演の映画『十戒(原題:The Ten Commandments)』を見ました。

commandの語義は命令ですが語尾に-mentがついてcommandmentになると戒律という意味になります。

十戒(じっかい)とはユダヤ人が信奉する唯一神がモーゼを経由してユダヤ人に与えた10種類の戒めを指し、モーゼ以来今日に至るまでユダヤ教徒の生活を規定する基礎になっています。

チャールトン・ヘストン(1923-2008)が演じるモーゼは紀元前13世紀頃に活躍したとされる古代イスラエルの指導者です。

映画の題名は十戒ですが十戒の内容が詳細に描かれているわけではなく、220分という上映時間の中でモーゼの生誕から死までが描かれています。

ユダヤ人の歴史にそれほど詳しくない人でも十分に楽しめる構成になっており、4時間近い上映時間があっという間に過ぎてしまうほど内容が濃いです。

監督のセシル・B・デミル(1881-1959)は1923年に『十誡(原題:The Ten Commandments)』という映画を公開しており、1956年に公開されたこの『十戒』はリメイク版ということになります。

モーゼが誕生したのは古代エジプトの第19王朝の時代とされています。
第19王朝のファラオ(王)はラムセス1世→セティ1世→ラムセス2世と続いていきます。

実母ヨシャベルによってナイル川に流された赤子のモーゼを発見して拾い上げ育ての親となったベシアはラムセス1世の娘です。

ラムセス1世(在位:紀元前1295年-紀元前1294年)は奴隷の身分であるヘブライ人の中から救世主が現れるという予言を聞いて恐れ、ヘブライ人の幼い男子を全て殺す命令を下したのでした。

ヨシャベルは生まれて間もないモーゼを幼児虐殺命令から守るためにナイル川に流したのです。

この辺りの話は2012年7月23日の記事『パオロ・ヴェロネーゼ『ナイル川から救出されたモーゼ』(loro2012.blog)』などで述べたことがあります。

映画の中でエジプト宮廷においてモーゼと恋仲になった美貌の王女ネフレテリを演じているのはアン・バクスター(1923-1985)です。

チャールトン・ヘストン主演映画『十戒』を見た感想 175


紀元前13世紀頃にブラジャーはありませんのでアン・バクスターはブラジャーをつけずに豊満な胸をシースルーの衣装で包んでいます。

画像では右の乳首がはっきりと見て取れますが、古代エジプトの宮廷では女性たちが薄手の衣装を身につけていたことを踏まえての演出なのでしょうね。


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ケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演映画『マリア』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年05月01日(木)14時14分 | 編集 |
2014年5月1日(木) 


4月27日(日)に東京MX092でケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演の映画『マリア(原題:The Nativity Story)』を見ました。

nativityの語義は出生ですがthe Nativityにはキリストの降誕という意味があります。
原題はイエス誕生の物語と訳せますが、なぜか邦題は『マリア』になっていますね。

この映画の公開は2006年12月ですので、マリアを演じたケイシャ・キャッスル=ヒューズ(1990-)は撮影時15歳ぐらいです。

ケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演映画『マリア』を見た感想 517


マリアがイエスを馬小屋で産んだのも15歳ぐらいと言われていますので、キャサリン・ハードウィック監督は史実に沿って年齢の近いケイシャを主役に選んだのでしょうね。

映画はマリアとヨセフの出会いから幼子イエスを連れてエジプトへと脱出するところまでを描いていますが、2人の婚約の経緯については新約聖書に述べられている内容が省略されていました。

離婚歴のあるヨセフが処女のマリアと婚約するに至る経緯は2013年8月25日の記事(loro2012.blog)及び2013年8月26日の記事(loro2012.blog)で述べた通り、神殿に捧げた棒の先に花が咲いているかどうかで決まったわけですがその一連の描写はありませんでした。

マリアは大天使ガブリエルから受胎告知を受け処女のまま懐妊するのですが、聖霊によって妊娠させられたと主張するマリアの言葉をマリアの両親や婚約者のヨセフが容易に信じられない様子が丁寧に描かれていました。

ただマリアは2013年8月22日の記事(loro2012.blog)で述べたように3歳で神殿に入り14歳まで神に仕える清廉な生活に耐えて来た乙女ですので、マリアの自由意志でヨセフを性的に裏切るとは誰も思いません。

だとするとマリアが妊娠する可能性があるとすれば強姦事件の被害者になったと考えるのが自然ですが、マリアの肉体を見る限り暴力を受けた痕跡もなさそうです。

2,000年以上にわたって語り継がれている謎の妊娠事件は、家族の理解力及び認識力により結果的に不問に付されることになったのでした。

その後、マリアとヨセフは暮らしていたナザレを離れて住民登録のためにベツレヘムに赴き(loro2012.blog)、マリアはイエスを出産します。

マリアは当初、大きく年の離れたヨセフとの結婚には乗り気ではありませんでした。

しかし、ナザレからベツレヘムへの長い道中で起きた様々な困難を全力で乗り越えていくヨセフの頼もしさを目の当たりして、年若い妊婦のマリアは年長者のヨセフと結婚したことが間違いでなかったと確信していきます。

映画ではこのあたりのマリアの心情も時間をかけてじっくりと描かれていました。

ヘロデ大王がベツレヘムに住む幼児を虐殺するよう命令を出したことを受けて、ヨセフ一家がエジプトへと脱出していくところで映画は終わります(loro2012.blog)。

新約聖書に興味がある人には必見の映画だと思います。


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ナタリー・ポートマン主演映画『ブラック・スワン』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年03月18日(火)18時41分 | 編集 |
2014年3月18日(火) 


今回の記事には露骨な性的表現が含まれています。
性的表現に対して心的なストレスを感じる方は、読まないことをお勧めします。

3月10日(月)にテレビ東京でナタリー・ポートマン主演の映画『ブラック・スワン(原題:Black Swan)』を見ました。

アメリカでの公開は2010年12月で、第83回アカデミー賞(2011年2月発表)においてナタリー・ポートマンが主演女優賞を獲得しました。

日本でこの映画が公開された2011年5月時点ではインターネット記事で本作品にまつわる様々な話題が提供されており、映画館での視聴を検討している人々に刺激を与え続けるという広報戦略が成功した例であると言えるでしょう。

映画の内容はバレエ『白鳥の湖』の主役の座を獲得したニナ・セイヤーズが、不慣れな官能表現の稽古を続けていく内に神経をすり減らし精神を病んで幻覚を見るようになるというもので、サイコ的要素が強い作品です。

色気に欠ける美人ニナ・セイヤーズを演じているのはナタリー・ポートマンです。

ナタリー・ポートマン主演映画『ブラック・スワン』を見た感想1 437


私は惨殺場面などを売りにしているサイコ系作品は怖くて見られないのですが、そんな私でも最後まで見通せるぐらいの怖さですのでサイコというほどの描写ではないのかも知れません。

サイコ路線以外にもう一つこの映画で話題になったのはナタリー・ポートマンの性的快感に打ち震える表情です。

ナタリーが演じるニナはベッドの中や浴槽の中でオナニーに耽り、束の間の性的快感に身を委ねます。

さらにはニナを主役の座から引きずり下ろして自分が主役になろうと考えているリリーがニナを酒の席に誘い、意気投合した2人がニナの自宅に戻った後お互いに性欲の高まりを抑え切れずにリリーがニナにクンニリングスをする場面が描かれています。

ニナの股間に顔を埋(うず)めてにクンニリングスをするリリーはミラ・キュニスが演じています。

ナタリー・ポートマン主演映画『ブラック・スワン』を見た感想2 480


監督のダーレン・アロノフスキーは、実生活においてハーバード大学とイェール大学の両方に現役合格した才媛のナタリーがオナニーに耽りクンニリングスをされて性的絶頂に達する過程を描きました。

アロノフスキー監督はナタリーのような美人であってもバレリーナのような舞台の華であっても日常茶飯のこととしてオナニーをしているという実態を描きたかったのかも知れませんが、この映画の筋立てを俯瞰した場合に特にこのオナニー場面に必然性があるとは思えませんでした。

まあ、理数系に強い才媛であろうと高嶺の花と思われている美人であろうと深窓の令嬢であろうと、ほとんどの女性はオナニーをしているはずですしセックスへの関心も人並みに持っているはずです。

人間なんだから当然ですよね。

その当然の部分をあえて映画の中で描くのであれば、通り一遍の性的快感を抱いた表情だけでなく女性が絶頂に達した後の放心状態になった表情までを映像に収めるべきだと思うのですが、残念ながらこの作品ではそこまで踏み込んだ演出はありませんでした。

ナタリーがクンニリングスをされる場面が大きく取り上げられて話題になった割には、映画を見てみると中途半端な表現に終わっているという印象ですね。


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ハリソン・フォード主演映画『ファイヤーウォール』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年02月15日(土)12時22分 | 編集 |
2014年2月15日(土) 


1月29日(水)にTBSで、ハリソン・フォード主演の映画『ファイヤーウォール(原題:Firewall)』を見ました。

ファイアーウォールはコンピューター用語で、ネットワークの安全を維持するために外部との通信を制御するソフトウェアを指します。

映画の題名からしてファイアーウォールを突破してシステムに侵入できるかどうかということが主眼になっているのかと思いましたが、実際にはコンピュターに関わる話は付け足しのような感じで、銀行のシステムを悪用した現金詐取を狙う犯行グループが行員とその家族に拳銃を突きつけて脅迫し、やがて殴り合う展開となり最終的には悪が滅ぶという筋書きでした。

アメリカ映画では銃口を突きつけて脅迫し相手を言いなりにさせる場面が辟易するほど出て来ますが、この映画もご多分に漏れずその方向性の映画でした。

ハリソン・フォードが演じるジャック・スタンフィールドは銀行のコンピューターセキュリティ部門に勤めるエンジニアで、ファイアーウォールを構築した担当者です。

巨額の預金を詐取することが目的の犯行グループはジャックの家族を人質に取り、ジャックを自在に操っていきます。

ジャックの妻ベスは娘と息子と共に自宅軟禁の身となり、一度は脱出を図りますがあえなく露見して人質生活を強いられます。

ベスを演じているのは豊麗な肉体が売りのヴァージニア・マドセンですが、色気のある場面は全く出て来ません。

ハリソン・フォード主演映画『ファイヤーウォール』を見た感想 506


話の筋立てには特に目新しいものはなく結末もありふれたものであり、ハリソン・フォードが出演している割には盛り上がりに欠ける駄作だといえるでしょう。


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レイチェル・ジェーン・デイ主演映画『プリズン・レイプ 残酷女子刑務所』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年02月09日(日)12時35分 | 編集 |
2014年2月9日(日) 


ギャオでレイチェル・ジェーン・デイ主演の映画『プリズン・レイプ 残酷女子刑務所(原題:Forbidden Border)』を見ました(配信期間:2014年1月26日~2014年2月25日)。

この映画は2009年にアメリカでThe Borderという題名で公開されましたが、後にForbidden Borderと改題されギャオ版では後者が表示されていました。

邦題からは女性受刑者が刑務所内で男性看守から強姦されたり、受刑者仲間から肉体的にひどい仕打ちを受ける内容が連想されますし、ギャオの説明文もその方向性を匂わせる「サディスティックな魅力が炸裂する、戦慄のバイオレンス・アクション!」という書き方がしてあります。

ところが映画が訴えようとしているのはアメリカ製薬品のアメリカとメキシコにおける価格格差であり、アメリカに暮らす低所得者層が安価な薬品を買い求めるために国境を超えてメキシコにまで足を伸ばす現実を描いています。

その意味では、原題のForbidden Border(入国を禁じられた国境)の方が邦題よりも映画の内容を端的に表していると言えます。

初期の題名で採用されたthe borderはAEではリオ・グランデ川沿いのアメリカ=メキシコ国境を指し、この映画でもその意味合いで使われていると思われます。

レイチェル・ジェーン・デイ(Rachel Jane Day)が演じるシエナ・カッセルはロサンゼルスで母親と暮らす若い女性です。

レイチェル・ジェーン・デイ主演映画『プリズン・レイプ 残酷女子刑務所』を見た感想1 504


シエナはファッションデザイナーとして就職が決まり、病弱な母親を連れて2週間後にニューヨークに引っ越すことになりました。

シエナの母親は教師を辞めて年金で暮らしているのですが、咳に悩まされており咳止めの薬が欠かせません。

ロサンゼルスにせよニューヨークにせよアメリカ国内で売られている薬はカッセル家のような低所得者層にとっては家計に大打撃を与えるほど高額であり、国境を超えてメキシコに入国する機会のあるアメリカ人は同じ薬をメキシコで大量購入する者も少なくありません。

体の弱い母親の代わりにシエナは車でメキシコに赴き、安価な薬を大量に購入して母親にニューヨークでの新生活を安心して始めてもらおうと考えます。

医師の処方箋がないと薬局で薬を処方してもらえないのはアメリカもメキシコも同じなので、シエナは母親名義の処方箋を薬局で差し出します。

しかし母親名義の処方箋を見た薬局の係員は、建前としてはたとえ娘であっても転売目的の大量購入を阻むために販売はできないと告げます。

シエナは相当額の現金を係員に提示し、ロサンゼルスに戻って薬を転売し利益を上げる意志のないことを主張します。

そのやりとりの最中、メキシコ警察が踏み込んで来てシエナは違法ディーラーの容疑で逮捕・勾留される羽目になるのです。

女子刑務所の大部屋に入れられたシエナはその後強姦未遂などの陵辱に巻き込まれて行きますが、刑務所で知り合った受刑者のイゼルが何かと力になってくれて最終的には脱獄に成功します。

イゼルを演じているのはマリアン・ガベーロ(Mariann Gavelo)です。

レイチェル・ジェーン・デイ主演映画『プリズン・レイプ+残酷女子刑務所』を見た感想2 505


映画の後半では『24 -TWENTY FOUR-(原題:24)』を模したかのような裏切り者は誰なのか、一体誰が味方なのかという展開になりハラハラ・ドキドキ感を味わえます。

薬は必要な者にとってはいくらお金を出してでも手に入れたいものですが、映画ではアメリカの製薬会社が病人の弱みにつけ込んで不当なまでに薬を高く売りつけているという現実を訴えます。

アメリカは一応経済大国ですが富は偏在しており、貧困にあえぐ人々が多いのも事実です。

シエナと母親は少ない年金収入の中から高額の医療費や薬代を何らかの方法で捻出しなければならず、ロサンゼルスを離れることを期に国境を超えてメキシコで薬を大量購入することを思いついたわけです。

アメリカと国境を接するメキシコとカナダにある薬局の内、2,000以上の薬局が毎年多くのアメリカ人を相手に薬を相対的に安価で販売しているという現実があります。

転売目的での薬の購入は法律で禁じられており、シエナのようにその法律を知らなかったとしても警察の捜査に引っかかれば逮捕は免れないでしょう。

母親思いのシエナが逮捕されて自由を奪われる姿は不条理そのものですが、現実にはこうした逮捕劇は少なからず発生しているのだと思います。

映画の舞台の大半はメキシコですので、台詞はスペイン語と英語が半々ぐらいで構成されています。
スペイン語で台詞が発せられる時は英語の字幕も現れます。

邦題を見ると映画を視聴する気が失せる人もいるかも知れませんが、実際には邦題から受ける印象とはかけ離れた社会派の作品ですので国際政治に関心のある女子高生にも視聴して欲しいと思っています。


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レオナルド・ディカプリオ主演映画『ブラッド・ダイヤモンド』を見た感想
記事URL  カテゴリ | 外国映画 | 2014年02月07日(金)15時05分 | 編集 |
2014年2月7日(金) 


1月25日(土)にBSTBSで、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ブラッド・ダイヤモンド(原題:Blood Diamond)』を見ました。

映画の舞台は20世紀末のシエラレオネ共和国です。

アフリカの西部に位置するシエラレオネ共和国では、反政府勢力の革命統一戦線(RUF)と政府軍との間でダイヤモンド鉱山の支配権を巡り1991年から2002年まで大規模な内戦が行われていました。

RUF(Revolutionary United Front)に村を襲われ捕虜となったソロモン・バンディーは、ダイアモンド採掘場で強制労働させられている時に川底から偶然ピンク色のダイヤモンドを見つけ、近隣の土中に隠しました。

しかしRUFのポイゾン大尉がその様子を見ており、ソロモンが隠したダイヤモンドを掘り返すよう命令している最中に政府軍による爆撃が行われ、ソロモンとポイゾンは捕虜となって政府が管理する留置場へと連行されます。

レオナルド・ディカプリオが演じるダニー・アーチャーはローデシア出身の元白人傭兵で、現在はRUFに武器を渡す見返りとしてダイヤモンドの原石を受け取りシエラレオネの隣国リベリア共和国へ密輸して利益を上げるという裏稼業を生業としています。

ローデシアはかつてアフリカの南部に存在したイギリス領の地域で、現在ではザンビア共和国とジンバブエ共和国になっています。
ダニーは密輸の最中に逮捕され留置場に連行されますが、そこでソロモンと出会いピンク色のダイヤモンドの存在を知ります。

このダイヤモンドの在り処と所有権を巡り、この後多くの血が流されます。

ジャーナリストのマディー・ボウエンは内戦が行われているシエラレオネに乗り込み、ダイヤモンド密輸の実態を突き止めるための活動を行う中でダニーと知り合います。

アメリカ人のマディーを演じているのはジェニファー・コネリーです。

レオナルド・ディカプリオ主演映画『ブラッド・ダイヤモンド』を見た感想 210


映画ではRUFに連行されて捕虜となった少年たちが兵士としての訓練を受け、武器を持って政府軍の兵士や民間人を平然とした顔で撃ち殺す場面が描かれていますが、シエラレオネ内戦の時代には実際に軍事訓練を受けた少年兵が武器を持って戦っており、大人たちの都合に巻き込まれて戦争の意義を理解しないまま引き金を引いていた子どもたちも少なくありませんでした。

ダニーは内戦による大地や人心の荒廃を目の当たりにして神はなぜ手を差し伸べないのかと考えますが、長く裏稼業に携わる内に一つの結論を得ます。

「ここにはもはや神はいないのだ。」

神が人間たちの悪事を見過ごしているのではなく、神がいないので人間たちの放縦がまかり通っているというエドワード・ズウィック監督の主張が印象深かったです。


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